菊地敬一社長が語るヴィレッジヴァンガードの経営論。

2005/06/04 09:07 Written by コ○助

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昨年夏に六本木ヒルズ店が閉店して以来、コ○助はなかなかヴィレッジヴァンガードに行く機会を失ってしまったなりが、ほんと、オープンしていた頃はよく行っていたなりねぇ。店に入った時には買う気も無かったのに、店を出た時には食器やオモチャを手にしていたこともしばしば。今でも店のあった場所を通るたびに懐かしくなってしまうほど、閉店したことはコ○助にとって大きなダメージを与え続けているなりよ。モトローラ製の家庭用電話機が欲しくて何度もディスプレイを眺めていたことも、カシオの昔のデータバンクが欲しくて何時間もディスプレイのところにしがみついていたことも、今となっては良い思い出なり。

コ○助がヴィレッジヴァンガードに初めて訪れたのは、たしか吉祥寺店だったなり。まだ学生の頃だったような気がするので遠い昔の話なりが、さまざまな商品が雑然と並べられた店内は、ついキョロキョロとしてしまう仕掛けが盛りだくさんで、素直に「あぁ、楽しいお店だ」と感じたものなりよ。雑貨店は数多いなりが、当時はまだこの手の「雑貨+書店」のスタイルは珍しく、ちょっとビックリしたかも。

そんなヴィレッジヴァンガードの菊地敬一社長のインタビュー記事が朝日新聞に出ているなり。ここまでの大チェーンになるまでの経緯や、全ての店長がアルバイト出身という経営スタイルについて詳しく語っているなりね。

「本部は店の邪魔をしない。店長を信頼し、自由にやってもらうことでやる気を引き出す。それが、既存店を伸ばしている」
「通常のリクルート活動はやりません。うちの人材教育は伝承芸みたいなもの。店長と一緒に働くうちに仕入れ、販売手法を学んでいく」
「棚を作っていくことを『編集』と呼んでいます。この能力を高めて、アルバイトから正社員になるのは平均で3年半ぐらい。ハードルは高い」
「(高級ハンバーガー店「DINER ダイナー」は)黒字化も果たし多店舗化を視野に入れています」
「引退したら、妻と一緒に車で全国のヴィレヴァンを訪ね歩きたい。陳列された商品をたくさん買って、店長に飯をおごって。『まんざらでもなかったな』。人生をそう振り返えれたら最高ですね」

人材育成には特に力を注いでいるようで、基本的にはアルバイトを経験した人でなければ社員として登用されないようなりよ。アルバイトの間にさまざまなノウハウを伝授して、使えそうな人材を社員にしていくという仕組みなりね。すごいのは終身雇用制を採用していること。時代には逆行しているなりが、「人」を大切にするという方針が徹底しているのが伝わってくるなり。

ヴィレッジヴァンガードはファンが多いので、「ぜひあの職場で働きたい」と思っている人も多いかもしれないなりね。そんな人は菊地社長のインタビュー記事、必見なり。

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