5月の最終月曜日は米国のメモリアル･デーと呼ばれる｢戦没者記念の日｣。この時期は学校も夏休みに入る頃と重なり、プールで初泳ぎをしたり、庭でバーベキューをしたりと、家族そろって初夏の気候を楽しむ時でもあります。

そしてここ中西部ではメモリアル･デー近くになると、一部の人々がそわそわと落ち着かなくなります。それはインディアナポリスで行われる世界最大のモーター･スポーツの祭典、｢インディ500｣の決勝戦がこの週末に行われるからなのです。セントルイスからも4〜5時間かけて車でこのイベントを観戦しに行くファンが多く、実際ウォール真木のお隣のご主人も毎年出かけているそう。

さて今年で89回目を迎えた伝統あるインディ500。毎年メディアでも大きく取り上げられるのですが、今年は特に注目を集めていました。その話題の的となったドライバーは、ダニカ･パトリック。アメリカ人としては大変小柄な155センチ45キロという彼女は、若干23歳です。そう｢彼女｣というからには女性ですよ。

インディ500では史上4人目の女性ドライバー。10歳からカーとレースを始めて、今までにも数々のレースで優勝争いに名を連ねてきた実力の人。今回の決勝戦でも、もしかしたら女性初の優勝者になるかも……と期待されていたそうです（実際の結果は4位）。もちろん本人は女性として特別に注目されたり、メディアに取り上げられたりするのは好んでいないようですが。でもそれを逆にバネにして、今後もさらに自分の技術を磨いて行きそうなキャラではあります。期待、期待。

プライベートでは常に笑うことが大好きで、チームメートを笑わすことも大好きだという、底抜けに明るいダニカちゃん。笑顔が確かにとっても可愛いです（これがまたメディアに追いかけられる理由のひとつなんでしょうが）。彼女のお陰で今年のインディ500の視聴率は昨年と比べて40%もアップしたそうです。これはここ数年の過去最高だとか。

今年は優勝出来なかったけれど、レースの途中ではリードを見せるなど、優勝圏内に入る活躍をした彼女。来年に期待がかかります。