NBAプレーオフ、4強出揃う。

2005/05/22 05:23 Written by コジマ

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白熱のプレーオフが繰り広げられている米プロバスケットボール協会(NBA)。西カンファレンスの残り1枠がまだ決まってなかったのだけど、フェニックス・サンズが3勝2敗で迎えた第6戦(4戦先勝制)でダラス・マーベリックスを下し、ベスト4が出揃ったのだ。サンズのカンファレンス決勝進出は、「空飛ぶ冷蔵庫」と呼ばれた名パワーフォワード、チャールズ・バークレー選手がいた1993年以来12年ぶりだとか。

カンファレンス準決勝の対戦結果は以下の通り(カッコ内は勝数)。

 東カンファレンス
  マイアミ・ヒート(4)―ワシントン・ウィザーズ(0)
  デトロイト・ピストンズ(4)―インディアナ・ペイサーズ(2)

 西カンファレンス
  フェニックス・サンズ(4)―ダラス・マーベリックス(2)
  サンアントニオ・スパーズ(4)―シアトル・スーパーソニックス(2)

シャキール・オニール選手擁するヒートは、シャック選手をケガのため2戦連続で欠いたのだけれど、それを埋めたのは、1回戦同様、昨年のオールNBAルーキー・ファーストチーム(新人選手のベスト5)に選ばれたドウェイン・ウェイド選手。同選手の43得点を挙げるなどの活躍で、4連勝(1回戦から8連勝)でカンファレンス決勝に進出したのだ。プレーオフ1回戦でシカゴ・ブルズとすばらしい試合を繰り広げたウィザーズも、ヒートの勢いを止めることはできなかったのだ。

連覇がかかるピストンズは、昨年11月に観客を巻き込んだ大乱闘、今年3月には爆弾騒ぎで試合開始が1時間半近く遅れたという因縁の相手、ペイサーズと対戦。今季の最優秀守備選手、ベン・ウォーレス選手らの活躍でカンファレンス決勝に進出したのだ。そして、今季限りでの引退を表明していた“ミラー・タイム”(試合終盤の数分間は、ミラー選手のためだけの時間帯という意味。それほど終盤での得点率が高かった)で有名なレジー・ミラー選手が、この試合を最後にNBAを去ったのだ。正確無比なシュート技術と超人的な集中力で「NBAに4点シュートがあるならば、チャンピオンは彼だろう」といわれたほどの選手。またひとり、慣れ親しんだスーパースターが引退してしまった……。日刊スポーツの記事は涙ものなのだ。

サンズは、中心選手の今季の3点シュート王、ジョー・ジョンソン選手が第2戦で、リングをつかみ損ねて顔面からフロアに落下し、眼骨を骨折するというアクシデントに見舞われたのだけれど、今季のMVP、スティーブ・ナッシュ選手らの活躍で、先述の通りマーベリックスを下したのだ。

スーパーソニックスは、同じシアトルに本拠を置く大リーグ、シアトル・マリナーズに所属するイチロー選手の応援の甲斐なく、スパーズに敗退。中心選手のラシャード・ルイス選手を欠いていたのが痛かったのだ。

カンファレンス決勝は同じく4戦先勝制、

 東カンファレンス
  マイアミ・ヒート―デトロイト・ピストンズ
 西カンファレンス
  フェニックス・サンズ―サンアントニオ・スパーズ

の組み合わせで行われるのだ。

8連勝中のヒートを昨年の覇者・ピストンズが止められるのか、また、オールNBAファーストチーム(ベスト5)に8年連続で選ばれた一昨年のファイナルMVP、ティム・ダンカン選手擁するサンズと、今季レギュラーシーズンのMVPでベスト5にも選ばれたナッシュ選手擁するスパーズの対決も楽しみなのだ。

個人的には、応援するニュージャージー・ネッツがプレーオフ1回戦で敗退しているので、いまいち観戦モチベーションが上がらないのだけれど……。カンファレンス決勝は西が22日、東は23日から。

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