ホワイトソックス傘下2Aの養父鉄投手が薬物違反で解雇。

2005/05/13 14:58 Written by コ○助

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マイナーリーグでプレーし、明日のメジャーリーガーを目指していた日本人選手に悲しいニュースが出てしまったなり。井口資仁内野手や高津臣吾投手が所属するホワイトソックス傘下、2Aバーミングハムに所属していた養父鉄投手がドーピング(禁止薬物使用)違反を犯したとして、米大リーグ機構から15試合の出場停止処分を下され、球団は即時解雇を決めたなりよ。ルール上は養父投手は処分期間さえ明ければ他球団でのプレーも可能なりが、メジャーリーグは薬物の使用にはピリピリとしている時期。31歳という年齢を考えても、恐らくこの一件でメジャー挑戦の夢は断念せざるを得ない状況に追い込まれてしまったなりね。

養父投手は帝京第三高校、亜細亜大学を経て社会人の日産自動車でその才能が開花。1997年の都市対抗と2000年のスポニチ大会の優勝に貢献し、特にスポニチ大会では優秀選手賞を受賞しているなりね。その後、日本のプロ野球には進まずに台湾プロ野球の兄弟に入団。いきなり11勝、防御率2.21の成績を残してゴールデングローブ賞と奪三振王を獲得し、台湾シリーズでは2勝2セーブ、防御率0.87の成績でシリーズMVPに。「台湾球界に養父あり」という印象を強烈に残したなりが、2002年にテスト入団でダイエーにドラフト7位の指名を受け、念願の日本球界入りを果たすなり。

ところが、ダイエーでは2軍での登板もままならず、けがをしてしまったことも重なりたった1年で解雇。それでも野球を続けたいと願った養父投手は、今度は渡米してメジャーリーガーへの挑戦をスタートさせたなりね。昨年8月には3Aシャーロットでノーヒットノーランを記録して日本のメディアでも大きく報じられ、今年のオープン戦ではマリナーズのイチロー外野手と対戦したことでも話題になったなり。着実にメジャーへの階段をはい上がって来ていただけに、今回のドーピングによる解雇という結末は本当に残念でならないなりよ。

養父投手の公式ページには掲示板が設置されており、「野球辞めてしまえ」とファンから厳しい言葉が書き込まれていると共に、「野球を辞めないで」という激励の言葉もチラホラ。確かに、ルール違反を犯したことは猛省するべきなりが、罪を犯したわけでは無いのでアメリカ以外の地で野球を続けるという選択肢は当然有ってしかるべきだと思うなりよ。ダイエー時代の実績などから日本でのプレーは難しそうなりが、台湾の野球ファンからいまだに根強く応援されているという話も聞くし、また舞台を変えて出直して欲しいなりね。

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