6月16日まで全216試合、史上初のセ・パ交流戦がスタート。

2005/05/06 08:19 Written by コ○助

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今年のプロ野球の目玉であり、「改革元年」の象徴でもあるセ・パ交流戦。これまで日本シリーズやオープン戦以外では見ることがなかった対戦カードが組まれるため、どのような試合になるのか、ワクワクしながら開幕を待ち望んでいた野球ファンも多いと思うなり。開催決定から半年。いよいよ今日6日から6月16日までの1か月半に渡り、全216試合が開催されるなりね。

セ・パ交流戦の開催はパ・リーグの悲願。初めてオーナー会議で議題に上ったのは1967年11月までさかのぼるなり。元パ・リーグ総裁にして、当時東京オリオンズ(現在のロッテ)のオーナーだった永田雅一氏が提案したことが交流戦のアイデアの始まりだったなりね。ただ、この提案からしばらくは深くは議論されずに25年の時を越え、真剣に各球団の意見が交わされたのは1993年になってから。FA制度の導入による球団経営の圧迫やパ・リーグの観客動員減といった状況の打開策としてパ・リーグ側から提案されたものだったなりが、セ・リーグの各球団は巨人戦の放映権料などが減ってしまうことに足並みを揃えて難色を示し、パ・リーグの提案をことごとく却下。議論は平行線をたどったまま昨年を迎えていたなりが、球界再編騒動の副産物として突然、交流戦が実施される運びとなったなりね。

「球団が減って球界が縮小するくらいなら、交流戦をやってみようじゃないか」という、やや後ろ向きな理由でスタートする交流戦。そのため、どの程度各球団の経営改善やプロ野球人気の回復に寄与するのかは全くの未知数なりが、個人的にはかなり期待をしているなりよ。交流戦反対論者の中には「対戦カードの新鮮味が無くなって日本シリーズの価値が下がる」という意見も見受けられるなりが、コ○助は50年に一度見られるかどうかという阪神とロッテの日本シリーズよりも、交流戦での試合を見たいなりよ(笑)。また、短期決戦の日本シリーズと、シーズンの成績に反映される交流戦では、試合の運び方が全く別物なりからね。日本シリーズも交流戦も、異なる緊張感の中での試合はプロ野球の新しい一面を見せてくれるはずなり。

それでは記念すべきセ・パ交流戦の初日の対戦カードを確認しておくと。

横浜vs.ロッテ(横浜スタジアム) 
日本ハムvs.阪神(札幌ドーム)
オリックスvs.中日(スカイマークスタジアム)
ヤクルトvs.ソフトバンク(神宮球場)
広島vs.西武(広島市民球場)
楽天vs.巨人(フルキャストスタジアム宮城)

どの試合も面白そうなりが、コ○助が阪神ファンということを抜きにしても、日本ハムvs.阪神は見どころの多い試合。新庄剛志外野手や坪井智哉外野手、下柳剛投手ら、両球団間のトレードやFA移籍などでの人材の行き来が多く、古巣相手にどのようなプレーを見せてくれるのか、敵チームのファンも興味深いものがあるなりよね。また、「虎のプリンス」こと浜中おさむ外野手が1年間のブランクを経てDHとして出場するという見方も強く、阪神ファンは浜中選手の復活劇にも注目なりよ。

ほかの試合だと、楽天vs.巨人の「まさか」の最下位対決や、パ・リーグ首位を快走するロッテや昨年優勝の西武、戦力バランスの最も良いソフトバンクがそれぞれ「DHなし」の試合をどう戦うのかも気になるところ。もちろん、現在セ・リーグ首位の中日の交流戦での戦いぶりも見逃せないなりね。

ちなみに、Yahoo! 天気情報の「野球場の天気」を見る限りでは、フルキャストスタジアム宮城以外の球場はだいたい雨の予報。天気に左右されない札幌ドームと天気が持ちそうなフルキャストスタジアム宮城以外では、雨中の開幕戦か、中止になる可能性もあるかもしれないなりね。せっかくの歴史的な開幕戦。できることなら全試合開催して欲しいなりが、天気が持つかどうか。

これから1か月半。プロ野球ファンはもちろんなりが、あまり野球に興味がない人も、歴史的な一歩を歩み出すセ・パ交流戦にご注目下さいませ。

☆セ・パ交流戦の特別ルール
(1) サスペンデッドゲームは採用しない。
(2) 予告先発制度は採用しない。
(3) 指名打者制は、パシフィック・リーグ球団の主催試合のみに採用。
(4) ベンチ入り人員は以下の通りとする。
監督、コーチ7名、選手25名、マネージャー、トレーナー、通訳、スコアラー、広報各1名(※2ヶ国語の通訳が必要な場合は通訳を2名とすることができる。)

☆セ・パ交流戦の賞金
・全日程終了時点での勝率1位チームには賞金5,000万円。
・1位チームから選出されるMVP選手には賞金200万円。

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