「2台目を狙う」ウィルコムの八剱洋一郎社長インタビュー。

2005/05/05 21:31 Written by コ○助

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5月1日に音声通話の定額サービス「ウィルコム定額プラン」をスタートさせたこともあって、ここ数か月、各種媒体のインタビューにウィルコムの関係者がたくさん出ているなりよね。以前も経営企画部長の青木伸大氏のインタビュー記事をご紹介したなりが、5月2日付けの日経流通新聞に八剱洋一郎社長のロングインタビューが出ていたので少しチェックしておくことにするなり。

「データ通信カードも伸び続けていますが、減り続けた音声系(電話機)も反転しています」
「音声定額制は法人需要も見込めますが、家族同士や恋人同士などの通話が事実上、無料になるのですから、一番弱かった個人の音声分野をテコ入れできます」
「多機能の携帯電話を持ったまま、二台目を持つ人のマーケットを狙います。8,000万人以上いる携帯ユーザーのわずかが動くだけで十分です」
「音声をつかさどる心臓部の送受信機能を小さなチップにして、外側を自由に開発してもらう全く新しい試みを始めます」
「チップを共用するから、携帯電話のように30万個も作らないといけないということもない。少ない台数でいろんな挑戦ができます」

春先の目玉は何と言っても「ウィルコム定額プラン」なりが、秋口の目玉は八剱社長も言及しているジャケットフォン。これはSDカード大のモジュールにPHSの機能を詰め込むことで、端末の外側のデザインを、従来の端末メーカーにこだわらずに多様なメーカーに依頼し、端末のラインアップを充実させようという試みなり。PHSユーザーのみならず、携帯電話ユーザーからも熱い視線を送られているコンセプトなりよね。

かつては京セラ、三洋電機、松下電器産業、東芝、ケンウッド、カシオ計算機、日本ビクター、三菱電機、バンダイ、アイワなどがDDIポケット向けに端末を製造していたものの、近年は各社のコスト減の影響を受けて撤退するメーカーが相次ぎ、音声端末は寂しい状態に。これがDDIポケットの音声端末ユーザー離れを起こした要因のひとつとも言われているなりが、ジャケットフォンの登場によって再び豪華なラインアップとなれば、「2台目」として持ち歩きたいというユーザーが増える可能性は十分に有り得るなりよね。

現在は某玩具メーカーに自由なスタイルの端末製造の打診をしているようで、凝り固まった携帯電話・PHS端末の形状とは全く違うものが登場するのではないかとの期待は持てそう。まだ正式発表の段には無いなりが、「ウィルコム定額プラン」に続くブレイクスルーは秋頃。どんな端末が登場するのか楽しみなりね。

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