大阪でセックス・ピストルズの写真展「デストロイ」がスタート。

2005/04/30 00:45 Written by コジマ

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東京・原宿のラフォーレ原宿で昨年の12月から今年の1月まで行われていた“セックス・ピストルズが唯一心を許した”といわれる写真家・デニス・モリスの写真展「デストロイ−セックスピストルズの真実」が、29日から大阪でもスタートしたのだ。活動期間がわずか1年余り、残したアルバムがたった1枚だったピストルズの激しく駆け抜けた姿を余すところなくとらえた同氏の写真は、過激なところだけでなく、十代だった彼らの若者らしい愛らしさや悲哀も伝えているのだ。

デニス・モリスの写真で一番有名なのが、ピストルズのベーシストであるシド・ビシャスがベッドの上でタバコを吸っているものだろう。この写真は、中毒患者だったシドになんとかヘロインをやめさせようと、メンバーがタバコを吸うように勧め、シドもそれに応えようと必死で耐えている姿だそうな。この写真1点から、当時のバンド内の様子やシドの状態から心情まで見て取れるのだ。

残念ながらシドは、ガールフレンドのナンシー・スパンゲン殺害容疑をかけられたまま、21歳の若さでオーバードーズにより亡くなってしまったし、1996年に再結成された際に見た残りのメンバーの姿は当時とかけ離れすぎていて、とても幻滅させられた(ボーカルのジョニー・ロットンは腹が出て、ギターのスティーブ・ジョーンズはまるで安岡力也のようないでたちなっていた)のだけれど、このモリスの写真の中では、彼らはまさしくぼくのアイドルであり続けているのだ。

また、オフィシャルグッズも充実していて、Tシャツをはじめファン垂涎のものばかり。単なるファングッズというだけでなくデザイン性もすごく高くて、東京会場に行けなかったぼくだけどグッズはしっかりエキサイトのホームページで購入したのだ。また、大阪での開催に当たって東京開催中にはなかったものが、ぼくの大好きな60HMRとのコラボレーションTシャツやポスター、フォトブックなどが販売されているのだ(もちろんエキサイトのホームページでも購入可)。

連休中の開催なので、関西地区在住の人だけでなく、観光がてら大阪に足を運んで、話題性だけでなく、ニルバーナのカート・コバーンをはじめのちのミュージックシーンに多大な影響を与えた彼らの生き様を見てみては?

大阪・梅田にあるHEP FIVE8階のHEP HALL(観覧車があるところ)で、5月5日まで開催。東京会場で行われたモリスや作家アラン・パーカーのトークショーはないみたいだけど、入場は無料(東京では700円だった)。余談だけれど、パーカーが書いた『シド・ヴィシャスの全て』(ロッキングオン)は、翻訳がひどいけど、シドの母親アン・ビバリーへのインタビューを中心にしていてとても面白いのだ。

ぼくも行くかどうか思案中。とりあえず、映画『NO FUTURE』のDVDでも見よっと。

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