プロ野球選手の平均年俸が初のダウン、今年度は3,743万円。

2005/04/25 16:49 Written by コ○助

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年々増加の一途をたどってきたプロ野球選手の年俸なりが、今年度は1980年に調査を開始して以来、初めて前年比でダウンしたことが日本プロ野球選手会の調査で明らかになったなり。今年度のプロ野球の平均年俸は3,743万円。下はオリックスの吉井理人投手や阪神の辻本賢人投手などの440万円から、上は横浜の佐々木主浩投手の6億5,000万円まで、支配下公示選手752人の年俸を平均した数字なりね。実働年数が一般のサラリーマンよりも圧倒的に短いことを考えれば、この数字は決して高いものでは無さそうなりか。

今年度の平均年俸が初めてダウンに転じた要因としては、出来高払いの契約が一般的になってきたことや、昨年までの高額年俸選手がメジャーに流出したことなどが考えられるようなり。具体的に、今年からメジャーに移籍した選手の、昨年度の年俸を確認しておくと。

・中村紀洋内野手(近鉄)→5億円
・井口資仁内野手(ダイエー)→2億4,000万円
・藪恵壹投手(阪神)→1億1,000万円
・デニー友利投手(横浜)→7,000万円

どの選手も日本で成功を収めた上でのメジャー挑戦なので、年俸も平均よりはずっと高いなりよね。平均年俸算出にあたっては、特に中村選手がメジャーに移籍したことが大きく影響しているようなり。

参考までに、今年度の高額年俸選手の中で、推定年俸が2億5,000万円を超えている選手をまとめておくと。

650,000,000円 佐々木主浩投手(横浜)
500,000,000円 城島健司捕手(ソフトバンク)
400,000,000円 小笠原道大内野手(日本ハム)
360,000,000円 清原和博内野手(巨人)
340,000,000円 高橋由伸外野手(巨人)
340,000,000円 上原浩治投手(巨人)
320,000,000円 松中信彦内野手(ソフトバンク)
300,000,000円 古田敦也捕手(ヤクルト)
290,000,000円 谷佳知外野手(オリックス)
290,000,000円 工藤公康投手(巨人)
260,000,000円 金本知憲外野手(阪神)
250,000,000円 松坂大輔投手(西武)
250,000,000円 和田一浩外野手(西武)
250,000,000円 今岡誠内野手(阪神)
250,000,000円 立浪和義内野手(中日)
250,000,000円 谷繁元信捕手(中日)

このクラスになるとまさに「超一流」の顔触れとなっているなりが、今オフ以降にメジャー移籍が噂されている城島選手や上原投手、松坂投手らが抜ければ、さらに平均年俸は下がりそうな感じなりか。

ちなみに、最近ではあまり「大台」という感じではなくなってしまったなりが、いわゆる「1億円プレーヤー」の数を球団別に見ておくと。

中日 9人(山本、岩瀬、川上、落合、野口、谷繁、立浪、井端、福留)
ヤクルト 4人(五十嵐、古田、宮本、岩村)
巨人 14人(上原、工藤、桑田、前田、岡島、阿部、清原、小久保、仁志、江藤、二岡、元木、高橋、清水)
阪神 8人(井川、下柳、矢野、今岡、片岡、金本、赤星、桧山)
広島 5人(佐々岡、黒田、野村、前田、緒方)
横浜 7人(佐々木、斉藤、三浦、若田部、石井、鈴木、佐伯)

西武 5人(松坂、西口、豊田、森、和田)
ソフトバンク 5人(斉藤、城島、松中、柴原、大村)
日本ハム 2人(金村、小笠原)
ロッテ 3人(小林、清水、福浦)
オリックス 2人(谷、村松)
楽天 2人(岩隈、磯部)

全体的には、やはりセ・リーグの球団のほうが圧倒的に人数が多いという印象。パ・リーグのすべての「1億円プレーヤー」が19人ということを考えると、巨人の14人という数字がいかに多いかが分かるなり。

突出した年俸の一握りの選手が平均年俸を引き上げているため、実際には平均年俸の3,743万円という金額に満たない選手が多いのが現状なりよね。ためしに数えてみたなりが、752人中575人は年俸が3,743万円以下だったなりよ。夢は大きいなりが、厳しい世界には違いないなり。

高額年俸すぎるのも球団経営を逼迫させるので問題なりが、あまり抑制しすぎると国内のプロ野球に夢がなくなってしまうし、何よりも海外流出を促進してしまう可能性があるので、各球団はバランスを取りながらうまく経営をして欲しいなりね。

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