プラネタリウムの世界に興味がない人でも、ひょっとすると何かの媒体でこの人に関する話題を見かけたことがあるという人は多いであろう、大平貴之氏。約170万個の星を投影する移動可能な小型のプラネタリウム「メガスター」と、それを改良して約410万個の星を投影できるようにした「メガスターII」の開発者として、世界中から注目を集めている人物なりよ。

大平氏は子どもの頃からプラネタリウムの自作を始め、大学在学中に、それまで個人での製作は不可能と思われていたレンズ投影式のアストロライナーを完成。この投影レンズは当時、業務用で数千万〜数億円もするものが主流で、とても個人の手が出せる領域ではないと言われていたなりが、大平氏は独自の方法でコストを大幅に下げることに成功したなりね。そして大学卒業後に就職した大手電機メーカー勤務のかたわらプラネタリウムの製作を続け、1998年に「メガスター」を開発。これがイギリスで開催されたInternational Planetarium Society（国際プラネタリウム協会）ロンドン大会で高い評価を受け、一躍世界中から注目される人物となったなりよ。

「メガスター」及び「メガスターII」は従来のプラネタリウムとは異なり、小型で移動が可能というのも大きなポイント。それゆえ各地で上映会が行われているので、実際に目にした人もいるかもしれないなりね。コ○助もかつて一度だけ「メガスター」の上映会を観る機会に恵まれたなりが、個人が作ったモノだからといって全くチープ感がない、むしろ感動的な夜空がそこに広がっていたなりよ。あぁ、これくらいの大きさだったら、自分の部屋に欲しい……。素直にそう思えるモノだったなりね。もちろん、家庭向けに市販なんてされていなかったなりが（笑）。

その感動から数年が経った昨今、家庭用向けのプラネタリウム機器は数種類が市場に出回っているなりが、どれも「メガスター」の感動とはほど遠いもの。部屋の天井に星空を。そんな贅沢を本当に楽しむことができるのはまだまだ先の話かな、と思っていたなりが、なんと大平氏がセガトイズとタッグを組んで、家庭用のプラネタリウム「HOMESTAR（仮称）」を発売することになったというなりよ。しかも価格は定価が20,790円。非常に買いやすい価格で登場するなりね。

「HOMESTAR（仮称）」は家庭向けの、光学式プラネタリウムとしては世界初の製品になるようで、現在市場に出回っている家庭向けのプラネタリウムとは格段に美しさ、緻密さが異なるようなり。さすがに「メガスター」並の星数というわけにはいかないなりが、大型プラネタリウム並の約1万個の星を投影できるほか、星座絵や星座線を加えることができるのだとか。星数に関しては、今後オプションでその個数を増やしていく方法を検討しているというなり。う〜む、家に満天の星空を再現することが本当にできるなりね。

ちなみに、Amazon.co.jpでも予約受付が始まっていて、こちらで予約すると5％OFFの19,800円で購入することができるようなり。まあ消費税分がタダになって、送料も無料なので、手っ取り早く予約しておきたい人にはAmazon.co.jp経由が良さそうなりね。7月の発売が楽しみすぎて、待ちきれないなり。