データから見えてきた「巨人が最下位の理由」。

2005/04/12 06:02 Written by コ○助

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まだセ・リーグ開幕から3カード、9試合しか消化していない現時点で順位をどうこう語るのはナンセンスなりが、それでもやっぱり気になってしまうのは巨人が最下位にいるということ。単に「展開の妙」によって落とした試合が続いているだけならばそれほど気にすることもないなりが、どうも今年の巨人、崩壊する投手陣に打てない打線といった具合に、すべての歯車が狂っている感じがするなりね。たかが9試合、されど9試合。

話を進める前に、4月1日の開幕戦から10日の試合までの巨人の試合結果をまとめておくと。

4月1日 ● 対広島戦 2 - 4
4月2日 ● 対広島戦 4 - 5
4月3日 ● 対広島戦 7 - 8
4月4日 移動日
4月5日 ● 対横浜戦 4 - 3
4月6日 ○ 対横浜戦 7 - 8
4月7日 ● 対横浜戦 14 - 6
4月8日 ○ 対中日戦 6 - 4
4月9日 ○ 対中日戦 5 - 3
4月10日 ● 対中日戦 0 - 10

9試合を消化して3勝6敗という成績なりが、この結果云々よりも問題なのはその内容。41得点(セ・リーグ5位)、59失点(同6位)、チーム打率.230(同6位)、チーム防御率6.19(同6位)と、年俸総額が50億円近い球団とは思えないような惨状となっているなりね。深刻なのは、今年プロ野球に参入したばかりの楽天のチーム打率.217とチーム防御率6.91と比べても、そう大差がないこと。「球界の盟主」を掲げる巨人には、あまりに寂しすぎる数字と言えるなり。

スポーツナビにはこうした巨人の惨状をデータから分析した「巨人最下位の理由を暴く」という記事が出ているなりが、現在の巨人の問題点をいくつか挙げているので簡単に見ておくことにするなりね。

・初回の14失点、8〜9回の20失点は両リーグで断トツのワースト。
・中継ぎの「右キラー」だった中村隼人投手がケガで離脱。
・打率が3割を超えているのが高橋由伸外野手のみ。
・4番の清原和博内野手と新外国人のキャブラー外野手がともに打率1割台。
・これまで両リーグ最低の2盗塁と、スピード野球ができない状況。

初回に失点が多いのは先発投手が不甲斐ないから。8〜9回に失点が多いのは中継ぎ・抑えの投手が不甲斐ないから。つまり前も後ろもダメ。巨人は投手陣が総崩れ状態となっているわけなり。頼れる中継ぎ投手の中村投手が離脱したことや、抑えとして期待していたミセリ投手が全く使える目処が立たないといった不運もあるなりが、それに代わる投手を育成、もしくは補強していなかったという点は責められても仕方がないところなりよね。

また、打線に目を向けても今年の巨人は「4番・清原」を推したことが早くも墓穴を掘っている感じがするなりよ。もちろん清原選手は人気があるのでファン受けが良く、自身も今季に賭ける強い想いがあるようなりが、年齢的な衰えはどうしても隠せないかな、と。不振だからといって開幕から数試合で4番から清原選手を外すようなことがあればマスコミの格好の餌食になることは確実。世論やファンの声に配慮しなくてはならない「巨人の4番」だけに、堀内監督も今後の対応には相当悩まされることになりそうなりね。

巨人が強すぎるのは困るなりが、弱すぎるのも困る。他球団のファンは実に勝手なものなりが(笑)。でも、あれだけの選手を揃えた巨人が弱いというのは、あまりに夢がないじゃないなりか。他球団で活躍していた選手が巨人でプレーするようになって没落していく様を見届けるのは寂しいものがあるだけに、ちゃんとそれなりのプレーは見せてもらわないと。

12日からは巨人が昨年苦手にしていた我が阪神との3連戦。双方が拮抗し合って緊張感がピリピリと漂っているような、そんな伝統の一戦を見せて欲しいなりね。

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