「構想は1997年から」石毛宏典代表が四国独立リーグを語る。

2005/04/11 06:10 Written by コ○助

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プロ野球とは全く違う組織による、四国四県をホームにした新しい野球リーグ「四国独立リーグ」こと「四国アイランドリーグ」。香川オリーブガイナース(芦沢真矢監督)、愛媛マンダリンパイレーツ(西田真二監督)、高知ファイティングドッグス(藤城和明監督)、徳島インディゴソックス(小野和幸監督)の4球団が、4月29日に開幕する愛媛vs.高知の試合(坊ちゃんスタジアム)を皮切りに、各球団90試合ずつ、計180試合を戦うなりね。

この「四国アイランドリーグ」を提唱し、創設に向けてスポンサー集めなどに奔走してきたのが元西武の名選手であり、現在は株式会社IBLJの代表取締役(四国アイランドリーグ代表)を務める石毛宏典氏なり。「四国アイランドリーグ」の構想が発表されたときには「あの石毛がなぜ……」という声が圧倒的に大きかったものの、現在発売中の週刊ヤングマガジンに掲載されているインタビュー記事を読むと、石毛氏がリーグ設立に向けて尽力した理由が少し分かってくるなりよ。

「プロ野球には全然興味がなかったし、中学のときの怖い先生、高校のときの情熱を持った先生、大学のときのより一層情熱を持った先生と、いい先生にタイミングで巡り会ってきたので、大学を出るときは彼らのようなアマチュアの指導者になりたいと思っていたんです」
「僕は好きで野球をやったことは一度もないんです」
「(構想のきっかけは)1997年にドジャースにコーチ留学してたときですね」
「(四国を選んだ理由は)初めから6チームも7チームも持てないですし、四国は適当に田舎で、選手の生活費が抑えられること、野球熱も高く、道路網が整備されていること、そして四国四県が対抗意識を持っていることですね」

球史に残るような成績(通算成績:打率.283、236本塁打、847打点、1833安打、243盗塁。新人王、シーズンMVP1回、日本シリーズMVP1回、ベストナイン8回、ゴールデングラブ賞10回)を残しながら、もともとプロ野球選手に憧れを持ったことも、能動的にプロ野球選手になりたいと思ったこともないという石毛氏。大学卒業後は「アマチュアの指導者になりたいと思っていた」と語っているように、選手としてよりも、早い段階から「選手の育成」という点に興味があったようなりよ。

石毛氏は現役引退後にドジャースへのコーチ留学を経験しているなりが、その時にアメリカ野球の下部組織の充実ぶりを目の当たりにしたことがきっかけで、日本の野球界全体を支えるシステムの在り方を考えるようになったのだとか。その結論として導き出されたのが、プロ野球という枠を飛び越えた、独自のリーグ創設という動きになったなりね。なので、将来的にはこのリーグがプロ野球への人材供給源になることを思い描いているようなりよ。

「四国アイランドリーグ」が実際にどの程度しっかりと運営されるのかはまだ未知数。観客がちゃんと集まるのか、来年以降もスポンサーが付いてくれるのかといった不安は常に付きまとうなりが、志は高く、大きな成功を収めれば野球界に変革の風を吹き込む存在になるだけに、石毛氏や参加する選手、スタッフにはぜひとも頑張って欲しいなりね。

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