浦沢直樹原作の「MONSTER」がハリウッドで実写映画化。

2005/04/05 20:58 Written by コ○助

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ビッグコミックオリジナルでの連載当時から話題を呼び、単行本全18巻の売上は約2,000万部という大人気マンガの「MONSTER」。昨年4月からはアニメ版が深夜に放送(日本テレビ系)され、こちらも原作の雰囲気を壊さずに上手くアニメ化していると専らの評判なりよ。アニメ版を収録したDVD-BOXも、高額にも関わらずなかなかの売れ行きを見せているようで、原作、アニメともども商業的に大成功を収めている作品といえるなりね。

著者の浦沢直樹は「MONSTER」以前にも「YAWARA!」や「MASTERキートン」などの大ヒットマンガを世に送り出しているなりが、ファンの間では「MONSTER」を一番の代表作に推す声も多いなり。圧倒的な描画力に読み手をグイグイと引き込むサスペンス的な要素、そして主人公が旅先で出会う人々とのサブストーリー的な展開がうまく融合し、これまでの浦沢直樹の作品とはまたひと味違う世界を創り出しているなりね。

でも、実はコ○助的には浦沢直樹の一番の代表作には推せないなり。「MONSTER」は最初のほうは「この後どう展開して行くんだろう」というワクワク感があったものの、途中から徐々に間延びしたような展開となり、最後には尻すぼみ……になってしまったような印象が拭えないなりね。あえてこの代表3作品を比較したら、個人的には「MASTERキートン>MONSTER>YAWARA!」という感じかな、と。次の展開が常に楽しみだったのは間違いなく「MONSTER」だったので、もちろん良いところもたくさんあったなりよ。ただ、「MASTERキートン」の完成度があまりにも高すぎるとコ○助は思っているなりね。

そんな「MONSTER」が、なんとハリウッドで、実写で映画化されることが決定したというなりよ。小学館の発表によると、「ロード・オブ・ザ・リング」や「セブン」などを製作したハリウッドの大手スタジオ「ニューラインシネマ」と著者の浦沢直樹の間で映画化について基本合意に達し、今年の夏頃に正式契約する運びとなったなりね。クランクイン時期や、公開時期に関しては未定なり。

ちなみに、日本のマンガ作品がハリウッドで実写映画化されるのは、現在製作が進められている「ドラゴンボール」やB級カルト映画として語られることの多い「北斗の拳」など、あまり例がないなりよ。それだけに「MONSTER」のハリウッド映画化は快挙と言えそうなりね。

「MONSTER」は荒唐無稽なアクション作品とは異なるので映画化しやすい題材なのは確か。しかも舞台は海外、登場する人物も海外の人々が中心ということで、映画版は決してマンガ原作の映画版というイロモノ扱いされることなく、普通のサスペンス映画として期待できそうな感じはするなりね。製作スタッフが明らかにされていないので過剰な期待は禁物なりが、「ニューラインシネマ」が絡むのであれば、そこそこ名の知れたスタッフで製作するような気も。いずれにしても、今後の続報に注目しておきたいところなり。

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