アメリカ独立リーグに日本人選手だけの球団誕生へ。

2005/04/05 15:35 Written by コ○助

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日本では昨年からようやく独立リーグの機運が高まり、元西武の石毛宏典氏が立ち上げた「四国独立リーグ」が今年4月29日からスタート。全国各地で独立リーグ構想が持ち上がっているほか、欽ちゃん球団こと「ゴールデンゴールズ」を始めとするクラブチームの設立が相次ぐなど、それまで野球という競技に対する一般の関心がプロ野球と高校野球に偏っていたものが、次第にアマチュア球界全体へと広がりを見せているなりよね。これは本質的な意味で「野球を楽しむ」ことを追求する流れとも言えるので野球ファンからも大きな期待が寄せられているなりが、一方で狭い日本、限られた人口の中で果たして興行的に成立するのかという不安があるのも事実なりよ。

野球の本場のアメリカには、日本よりもずっと昔から独立リーグが存在しているなり。アメリカは野球が盛んな国とはいえ、メジャーリーグを頂点に3A、2A、1A、ルーキーリーグというピラミッド型の組織だけで、その球団数は約200もあるなりね。独立リーグはそんな約200球団の外にあるリーグ。アトランティックリーグ、セントラルベースボールリーグ、フロンティアリーグ、ノースイーストリーグ、ノーザンリーグなどなど、独立リーグだけで7リーグ、60以上の球団が存在しているなりね。中には経営的に苦しい球団もあるようなりが、独立リーグの試合といえども、球場には数千人規模で観客が集うことも多いようで、興行的にはちゃんと成立しているというなりよ。一般的には全く無名の選手のプレーにお金を払って観る人がしっかりいるというあたりからも、アメリカ人がいかに野球を愛しているかが伝わってくるなりよね。日本の独立リーグも、アメリカのような状況になると良いなりねぇ。

そんなアメリカの独立リーグに、新しいリーグが誕生するなりよ。その名も「ゴールデンベースボールリーグ」。カリフォルニア地区4チームとアリゾナ地区4チームの構成で今年発足したなりが、アリゾナ地区に所属し、メキシコに本拠地を構える予定だったチームが諸事情により5月26日の開幕までに間に合わなかったため、急遽新しいチームが編成され、リーグに組み込まれることになったなりね。それが「サムライ・ベアーズ」。なんと、24人の選手全員が日本人、監督やコーチも元プロ野球経験者を擁するという純日本製チームになるなりよ。

早速4月6日に京都市内でトライアウトが行われるようなりが、現在すでに入団が決まっている選手の中には、1992年の夏の甲子園で、当時星陵高校の松井秀喜外野手を5打席連続敬遠したことで話題になった明徳義塾の河野和洋投手もいるのだとか。トライアウトにどういった人材が集うのかは定かではないなりが、独立リーグからプロの世界へと羽ばたいていった選手も多いだけに、入団を希望する選手は多いかもしれないなりね。

独立リーグでプレーしている日本人選手は多いなりが、球団の選手全員が日本人選手というのは初の試み。この試みが成功すれば、今後プロ野球やメジャーリーグへの登竜門的な球団になる可能性はあるだけに、その行く末に注目したいところなり。シーズンは5月26日〜8月28日までの90試合。なにか新しい情報が入り次第、Narinari.comでもお伝えしていくことにするなりね。

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