輸入タコの価格が依然高騰、たこ焼きのピンチ続く。

2005/04/04 09:34 Written by コ○助

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たこ焼きにピンチ到来……。たこ焼きが大好物のコ○助が大きな衝撃を受けたこのニュースを知ったのは、昨年5月頃のことだったなり。たこ焼きのキモである具のタコは、弾力が強くて身の硬い国産品よりも、皮が薄くて肉質が軟らかいアフリカのモロッコ産が好まれる傾向にあるなりが、そのモロッコ産のタコが乱獲の影響を受けて深刻な危機に陥っているなりよ。そのため、モロッコ産タコの仕入れ値は1キロ=500円程度だったものが、最近では1,700円前後にまで高騰しているなりね。

当たり前の話なりが、たこ焼きは庶民の味。1パック300〜500円程度が相場なりよね。500円でも少し高いと感じてしまうなりが、そんな庶民の味であるがゆえに、1キロ=1,700円もするような原材料を具材として使い続けることは難しくなってきているなりよ。もちろん、業者もモロッコ以外の産地(モーリタニア、中国、ベトナムなど)のタコを代替えとして輸入する措置を取っているなりが、国内のタコの消費量が落ちない以上、いずれほかの産地でも乱獲による資源の減少を招くのは時間の問題。現状では、この状況を打開する目処が何も立っていないなりね。

もし、たこ焼きにタコが使えなくなってしまったら。もはやそれはたこ焼きでは無いわけなりが(笑)。現在でもたこ焼きの中身がえびの「えび焼き」やホタテの「ホタテ焼き」などにアレンジして販売している店も見かけるなりが、やはりタコ以外の具材だと、どうしても味がぼやけてしまう気がするなりよ。マズくは無いなりが、飛び抜けて美味くもなく。

そう感じるのは単に「たこ焼きはタコでなければならない」という先入観が強いだけなのかもしれないなりが、外側の皮の柔らかさと、内側のタコの弾力という、相対する食感の競演はえびやホタテでは太刀打ちできないと思うなりね。弾力がある、ということはそれだけゆっくりと噛みしめるということでもあるので、たこ焼きの味をじっくりと味わうには、やはりタコ以外の具材ではダメなのかな、と。

かつてタコは日本など少数の国でしか消費されなかったなりが、近年はヨーロッパでもタコの消費が増えているため、世界中で減り行くタコを巡って奪い合いが起こっているなりよ。いずれタコは高級食材となって、たこ焼きがお祭りの屋台や町中から姿を消す、なんてことも本当に有り得るかもしれないなりね。どうかたこ焼きがいつまでも庶民の味として食べられるよう、タコが安定供給されるための何らかの解決策が見つかりますように……。

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