中村紀洋内野手にマイナー行き通告、日本球界復帰も視野に。

2005/04/04 06:56 Written by コ○助

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オリックスと近鉄の合併新球団への入団を拒み、1月25日にポスティングシステムの利用を申請してメジャーを目指した中村選手。2年前のメッツ移籍目前の「ドタキャン騒動」の影響や高年俸などの不利な条件が重なっていたため、「どこも入札しないのでは」との不安があったものの、近鉄との業務提携球団であり、自身もキャンプに参加したことのあるドジャースが入札し、日本球界とは決別する覚悟で海を渡って行ったなりよね。

キャンプからオープン戦前半はメジャーのスタイルに戸惑い、なかなか結果を残すことができずにいた中村選手なりが、オープン戦後半からは徐々に成績を上げ、結局オープン戦は20試合に出場、44打数14安打、打率.295、3本塁打(チーム1位タイ)、8打点(同3位)という堂々たるもの。野手と投手のバランスを考えた選手枠の問題からベンチ入りの当落線上にいたとはいえ、「五分五分」よりは可能性の高い「六分四分」くらいで開幕メジャー入りするのでは、との見方が大勢を占めていたなりよ。

しかしながら、現地時間2日のエンゼルス戦とのオープン戦前に、ジム・トレーシー監督ら球団首脳から中村選手に通告されたのは「マイナー行き」。打撃3部門の好成績よりも、ドジャースの守護神エリク・ガニエ投手の故障に伴う投手枠拡大というチーム事情が優先されたカタチになったなりよ。また、中村選手の当初のライバルと目されていたサードを守るオルメド・サインツ内野手(オープン戦通算打率.139)が本人の了解なくマイナー落ちさせられない契約を結んでいることから、オープン戦の成績ではサインツ選手を大きく上回る中村選手が弾き出されることになってしまったなりね。

とはいえ、中村選手はいかに日本で実績があり、オープン戦で成績を残したからといっても、メジャーでは新人選手。チーム事情でマイナー行きを通告されることは致し方ないことなりが、中村選手自身はかなり不満のようで、マイナー行き通告を保留、日本球界復帰も含めて検討を始めたというなりね。中村選手の夢っていったい……(笑)。

「素晴らしい成績を残せたので『下に落ちるのは納得できない』と話した」
「代理人と相談するが、オファーがあれば日本も含めて考えたい」
「心の中では『何でかな?』とずっと考えてた。張りつめてたものが切れた感じ」

こうした中村選手の動向を素早くキャッチしたのは楽天。打線強化のためにメジャーから大物を獲得しようと調査を進めている楽天なりが、中村選手が日本球界復帰を本当に視野に入れているならば、という前提ながら今後獲得リストに中村選手の名前を追加する可能性が高くなってきたようなりよ。また、中村選手のポスティング移籍の世話をしていたオリックスも獲得の検討に入ったようなり。

中村選手の不満も分かるなりが、せっかく「夢」と公言したメジャーの舞台に立ったなりからねぇ。カージナルスの田口壮外野手のように、何度もマイナー落ちを通告されながらもはい上がっている選手に比べると、中村選手の「夢」は薄っぺらいものだと感じてしまうのは、コ○助だけでは無いはずなり。日本球界に復帰すれば活躍の場が与えられるのは確実なりが、もう少しマイナーで頑張って、メジャー公式戦でプレーする姿を見せて欲しいなりねぇ。

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