新型「PSX」で強化された「PSP」との連携機能レビュー。

2005/03/30 14:33 Written by コ○助

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3月16日にHDD容量が250GBの「DESR-7700」と160GBの「DESR-5700」の2機種が発表され、「生産打ち切り説」を払拭した「PSX」(4月15日発売予定、価格は「DESR-7700」が8万円前後、160GBの「DESR-5700」が6万円前後)。マイナーバージョンアップのため従来機種から大きな変更点はなく、新機種の目玉とされたのは「PSP」との連携機能が強化されたという点だったなりよね。「PSX」で録画したテレビ番組を「PSP」に移動して外で見るという、新しいライフスタイルの提案をしたモデルと言えるなり。

具体的な連携機能は、「PSP」で採用されているメモリースティックビデオフォーマット(MPEG-4/AACステレオ)への動画変換が可能となったこと。画質が768kbpsと384kbpsの2モードが用意されており、512MBのメモリースティックDuoの場合、768kbpsなら約60分、384kbpsなら約110分の動画をダビングすることができるなりね。これだけ見ると「PSXでテレビ番組を録画して、簡単にPSPで持ち出せるなんて、素晴らしい!」と諸手を上げて喜びたいところなりが、このダビングには少々問題があって、動画変換に要する時間は実時間に比べて「768kbps」では約5倍、「384kbps」では約4倍の時間がかかるというなりよ。つまり、768kbpsで60分の動画を用意するには300分、384kbpsで110分の動画を用意するには440分もかかるというなりね。

これだけ時間がかかる連携機能は果たして実用的と言えるのかどうか。製品発表の段から波紋を投げかけていたなりが、そんな気になる連携機能についてのレビュー記事がITmediaに出ていたなりよ。使い勝手など気になっている人も多いと思うので、簡単に見ておくことにするなりね。

「『DVD書き出し』などと同様に、メモリースティックへのダビングを行う『HDD→M.S.ダビング』というアイコンが用意されている」
「ダビング作業中でもあらかじめ予約した録画は実行されるが、新規に予約録画を設定したり、録画を開始することはできない」
「(ソニーは)『就寝前などにダビングをセットしてもらいたい』とコメントしているが、『384kbpsでダビングしても再生時間の約4倍』というエンコード時間だけを見れば、とても気軽に使おうとは思わないだろう」

ダビング中に新規に予約録画ができないというのは痛そう。ダビング前に予約しておけば良いだけの話とはいえ、768kbpsで60分の動画をダビングする際に最大で6時間程度も新規予約ができないというのは、HDDレコーダーの使い勝手を著しく低下させているなりよねぇ。そんなに誰もが四六時中テレビ番組表と睨めっこしているわけではないので、突発的に録画予約したい場合もあるだろうに。まあそれはソニーも分かった上でこういった仕様での発売に踏み切っているので、納得するしか無いなりが……。

「PSX」と「PSP」を連携させるという発想はユーザーにとっても利便性が向上されるものだけに、次期モデルはもう少し使い勝手を向上させ、実用的なレベルの製品として登場することを期待したいなりね。

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