不振続きのストッパー、巨人の河原純一投手が西武に移籍。

2005/03/27 22:55 Written by コ○助

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巨人が日本一になった2002年にはストッパーとして活躍し、49試合に登板、5勝3敗28セーブ、防御率2.70の成績を挙げてチームに大きく貢献した河原投手。でも、これで燃え尽きてしまったのか、翌年からは急に成績が下降線をたどり、四球を連発する深刻な病を患った末に「ストッパー失格」の烙印を押されてしまったなりよね。緊迫した試合展開の中でストッパーとしてマウンドに上がると、事も有ろうに相手球団のファンから「河原ガンバレー」といったエールや拍手が送られるという、屈辱的な光景もしばしば見られたなりよ。

ここ2年ほど巨人が豪華な戦力を抱えながら優勝することができなかった最大の理由は、やはり信頼できるストッパーが不在だったという点。その戦犯の一人として河原投手が挙げられることが多いなりが、河原投手以外のストッパー候補がなかなか出てこなかったという巨人のチーム事情にも問題があるにしても、2003年の防御率9.41、2004年の防御率6.46という数字は、強力な打線の援護を相殺してしまうだけの負の力があるなりよね。ストッパーの防御率に相応しくない数字なのは明らかなり。

ただ、詳しくは触れないなりが、河原投手の私生活上の問題に同情するファンも多く、成績が悪いからといって決して嫌われているわけでは無いのが救いなりよ。野球選手としての能力は巨人のドラフト1位になるほどのモノを持っているのは確かなので、課題とされる精神面がクリアされればもう少し活躍できると信じているファンも多いなりね。

そんな河原投手は何か吹っ切れたのか、今年のオープン戦は8試合に登板して防御率1.80と安定したピッチングを披露しているなり。それだけに「今年こそ復活か」と楽しみにしていたファンもいたと思うなりが、27日に、西武の後藤光貴投手とのトレードが電撃発表されたなりよ。巨人のユニフォームを着た河原投手は、24日のヤクルトとのオープン戦が最後となってしまったなりね。

でも、このトレードは悲観するものではなく、むしろ河原投手にとっては大チャンス。西武の伊東勤監督は河原投手に先発ローテーション入りを期待しているようなので、心機一転、新たなスタートを切るにはちょうど良いタイミングなのかもしれないなり。ストッパーで結果が出ないシーズンが続いていただけに、先発への配置転換も良い結果に繋がるきっかけになるかもしれないなりよね。

セ・リーグから河原投手の姿が消えてしまうのは寂しいなりが、今年から交流戦もあることだし、西武で結果を残して、今度は堂々と西武のローテーション投手として巨人と対峙できるようになると良いなりね。新天地での活躍に期待したいものなり。

河原投手と堀内監督のコメント(読売巨人軍公式ページより)

河原投手の話「10年間、巨人にお世話になって、あまりチームの勝利に貢献できなかったことと、ファンの皆様の期待に応えることができなかったことが、とても悔しく思われます。ただ、この素晴らしい球団でプレーできたことは、自分にとって貴重な財産なので、これからの新しい環境でそれを生かし、西武の勝利に少しでも貢献できるよう、頑張っていきたいと思います」

堀内監督の話「河原君は、今年はだいぶ良くなってきていたんだが、新天地で環境を変えてやるのがいいのではと判断した。ぜひ、西武でも頑張ってほしい。後藤君は、ボールの切れがいいと聞いています。早い時期に一軍で投げられると思われる投手です。いいトレードになることを願っています」


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