米連邦地裁、プレステとプレステ2に販売差し止め命令。

2005/03/26 13:48 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


24日に北米で発売された携帯ゲーム機「PSP」はすでに出荷台数が100万台を突破。好調な滑り出しを見せているなりが、販売元のソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)と米国子会社に冷や水を浴びせるかのような裁判所からの命令が下されたなりよ。カリフォルニア州オークランドの連邦地裁が、アメリカでのプレステとプレステ2の両機種及びコントローラ2機種、ゲームソフト47作品の販売差し止めと、約9,070万ドル(約95億2,350万円)の損害賠償を命じる判決を下したなりね。

この裁判はプレステとプレステ2に採用されている「コントローラー振動技術」の特許権をめぐるもので、2002年2月にゲーム専用機技術会社のイマージョンが提訴。イマージョンは同時にマイクロソフトに対しても訴訟を起こしていたなりが、マイクロソフトは早々に和解金を支払って新たにライセンス契約を締結したのに対し、SCEは係争を続けていたなりよ。昨年9月には陪審員がSCEの特許侵害の事実を認め、損害賠償8,200万ドルの支払いを命じる評決を出していたなりが、裁判の長期化を避けたいイマージョン側が同時にソニー製品の販売差し止めを裁判所に申請していたなりね。今回の判決はこの申請が認められた格好になるなり。

問題となっている特許は画像や音の変化に合わせてパソコンのマウスやゲーム機のコントロ−ラーを振動させるなどして、利用者の臨場感を高める技術「haptic feedback technology」に関するもの。イマージョンは1993年からこの技術の開発に注力し、「タッチセンス」というブランドで、ロジテックやケンジントン、BMW、そして前述のマイクロソフトなどにライセンス供与しているなりね。

SCEはこの判決を受けてすぐに控訴の方針を表明。販売条件が付くものの、控訴している間は販売は継続できるようなので直接この販売差し止め命令によってアメリカの小売店からプレステとプレステ2が姿を消すわけでは無いなりが、今後イマージョンと和解してライセンス契約を結ぶか、徹底的に争うかの選択を迫られることになりそうなりね。でも、ソニーのほうが分が悪いというのが一般的な見方のようなりよ。とりあえず販売差し止め命令の効力を避けるために控訴はしたものの、方針転換する可能性はあるかもしれないなりね。

アメリカでの裁判ながら、その結果は当然日本のプレステやプレステ2にも影響を及ぼすことになるだけに、これからの裁判の行方にも注目なりね。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.