創業から43年、ドトールコーヒーが初の社長交代。

2005/03/09 07:33 Written by コ○助

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1962年に創業したドトールコーヒーを、1,361店舗(2月末現在)という巨大なチェーンに成長させた鳥羽博道社長。その成功物語は一部では「伝説」とまで言われているなりが、43年間に渡ってドトールコーヒーを支え、「顔」として君臨してきた鳥羽社長が今年の7月1日付けで社長職を退任することになったなりよ。後任の社長に内定しているのが現在専務にして長男の鳥羽豊氏なので完全な世襲制なりが、ドトールコーヒーの社内ではこの世襲制への反対もなく、スムーズに世代交代が行われるようなり。

ドトールコーヒーの歴史は、それすなわち鳥羽社長の歴史。有名な話ではあるなりが、ドトールコーヒーが創業するまでの経緯を簡単に振り返っておくなりね。鳥羽社長は1937年埼玉県生まれ。16歳のときに埼玉の県立高校を中退後、上京してコーヒー豆の焙煎加工・卸の会社に勤務。当時南米への移民を輸送していた「あるぜんちな丸」(後の初代にっぽん丸)に単身乗り込み、42日間かけてブラジルへと渡るなり。

ブラジルでは何の当てがあったわけでは無いなりが、コーヒー農園などで3年間働き、東京で務めていた会社から何度も「戻ってこい」と言われたことからやむを得ず帰国。鳥羽社長は当時、ブラジルに骨を埋める覚悟で渡航したと後に語っているので不本意な帰国だったようなりが、帰国からしばらくして1962年にコーヒー豆の焙煎卸売業者としてドトールコーヒーを創業するなり。スタート時点ではまだ卸の専門業者だったなりね。

喫茶店(カフェ)スタイルの店舗を初めて構えたのは1972年のこと。このときはまだ「カフェ・コロラド」という店名で店舗展開をしていた(1号店は東京・三軒茶屋。最盛期には280店舗まで展開)なりが、1980年にセルフ式のコーヒー店として「ドトールコーヒー」を東京・原宿にオープン。この「ドトール」という名前は、ブラジル時代に生活していた住居の前を通っていた道路「ドトール・ピント・フェライス」の名前から取ったというなりよ。コ○助は子どものころ、この「ドトール」という不思議な響きの名前が何語なのか、どういう意味なのかがサッパリ分からず不思議に思っていたことがあったなりが、大人になってこの意味を知ったときに、「なるほど」と思ったものなり。苦労時代の想い出が、この店名にも込められているなりね。

ドトールコーヒーは2005年3月期連結決算で売上高と利益がとも過去最高を見込むなど、業績のほうも絶好調。どの企業もカリスマ社長からの世代交代は難しいものなりが、混乱もなく体制の移行が進みそうなドトールコーヒーにとっては、それほど心配することでも無いのかもしれないなり。コ○助もドトールコーヒー愛用者の一人として、今後も良いサービスを提供してくれることに期待したいなりね。

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