ヤフーが音楽配信に参入、配信フォーマットはATRAC3。

2005/02/21 15:32 Written by コ○助

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世界的に成功を収めている「iTunes Music Store」の日本上陸が目の前に控えている音楽配信サービスなりが、先手を打つかたちでヤフーがレーベルゲートと手を組み、この分野に参入することが発表されたなり。サービス開始時期は未定なりが、「早ければ2月中にでも開始したい」との意向のようなので、もうすぐにでもサービスを提供できる段階にあるようなりね。日本最大のポータルサイトが音楽配信に参入。アップル・コンピュータの計画にも若干の影響を与えることになりそうなりよ。

ヤフーが手を組んだのは、すでに音楽配信サービスを提供しているレーベルゲート。配信フォーマットにはATRAC3を採用しており、システム的にもレーベルゲートの音楽配信サービスと同じモノを利用するなりね。どのようなサービスなのかを、簡単にまとめておくと。

・WMA形式やMP3形式は非サポート
・価格は1曲158円〜368円
・配信楽曲数はサービス開始当初は約73,000曲
・参加レーベルは全39レーベル
・ダウンロードした楽曲ファイルは専用ソフトでのみ再生可能(「SonicStage for Mora」「BeatJam」「MAGIQLIP2」)

見ての通り、再生に専用ソフトが必須になること、1曲の価格が高いことなどがこれまで普及しなかった要因でもあるなりね。ヤフーではレーベルゲートと同じサービスが提供されるということなので、サービスの内容としては、あまり期待できるものでは無さそうなりか。

また、ATRAC3形式に対応した携帯音楽プレーヤーがかなり限定されてくるのも気になるところなりよね。ヤフーはかねてから「特定のカラーをまとわない」ことで幅広いユーザーを取り込んで来たのに、ユーザーを限定することになるATRAC3形式による音楽配信を選択するというのは、少し意外な感じもしたなりよ。もともとATRAC3形式を推し進めていたソニー自体が、この排他的なフォーマットを見直している時期にも関わらず、ATRAC3形式を推し進める波に乗ったヤフー。果たしてこの選択が吉と出るか、凶と出るか。

「iTunes Music Store」の概要はまだ発表されておらず、日本でのサービスインの時期は全く不明のまま。まだ姿を現さない巨人が上陸する前に、ヤフーがユーザーを獲得し、音楽配信の分野で覇権を握るのかどうか、注目しておきたいところなり。しかし、業界標準がATRAC3形式になったら不便なことこの上なし。早いところ「iTunes Music Store」に上陸願いたいなりね。

☆参加レーベル一覧
・株式会社アンダーフラワー
・有限会社ウエストフォースプロダクションズ
・株式会社エムシージェイピー
・有限会社エル・ディー・アンド・ケイ
・株式会社キャシーズソング
・キングレコード株式会社
・株式会社ジェイディスク ビーイング
・株式会社CITY WAVE
・SWEET HYSTERIA MUSIC
・スリーポイントレコード
・有限会社セーニャ・アンド・カンパニー
・株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント
・株式会社ダーウィン
・株式会社デジタル・ラボラトリー
・株式会社トイズファクトリー
・東芝EMI株式会社
・株式会社徳間ジャパンコミュニケーションズ
・有限会社ドマーニ
・株式会社ドリーミュージック
・株式会社ハーモニープロモーション
・株式会社パワー・ボックス
・株式会社BMGファンハウス
・ビクターエンタテインメント株式会社
・B-Style
・株式会社フォーライフ ミュージックエンタテイメント
・プラティア・エンタテインメント株式会社
・有限会社フラワーレコーズ
・株式会社ブルース・インターアクションズ
・有限会社フレイヴァー・オブ・サウンド
・株式会社ポニーキャニオン
・有限会社マイスター・ミュージック
・株式会社マグネット
・株式会社ミュージック・オン・ティーヴィ
・ヤマハ株式会社
・株式会社ヤマハミュージックコミュニケーションズ
・ユニバーサル ミュージック株式会社
・株式会社レインボーエンタテインメント
・ロードランナー・ジャパン株式会社
・株式会社ワーナーミュージック・ジャパン

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