黒沢明監督の名作がレオナルド・ディカプリオ主演でリメーク。

2005/02/13 15:00 Written by コ○助

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オリジナル脚本モノが枯渇気味で、ここ数年は確実にある程度のヒットが見込めるマンガ原作モノや海外作品のリメークが増えているハリウッド映画なりが、故・黒沢監督の作品は現在の流れに左右されることなく、以前からハリウッドでリメークされてきたなりよね。黒沢監督に心酔するハリウッドの映画人が多いゆえに、そういったリメークの企画が昔から製作されてきているわけなりが、今度は熱狂的な黒沢監督ファンで知られるマーティン・スコセッシ監督が「酔いどれ天使」をリメークすることになったようなり。

「酔いどれ天使」は、当時まだ新人だった三船敏郎と黒沢監督が初めてタッグを組んだ作品。以降、この2人のタッグは世界的に熱狂的なファンを生み出すことになったなりが、その原点といえる作品なりね。ストーリーは結核を患った若いやくざ(三船敏郎)と、貧乏な酔いどれ医師(志村喬)のぶつかり合いを通しながら、やくざとしての生き様や戦後の日本社会を批判していく、というもの。マーティン・スコセッシ監督は三船敏郎が演じた若いやくざ役にレオナルド・ディカプリオを起用する意向をすでに固めているようなりよ。舞台設定は当然変わるなりが、医師とやさぐれた若者のぶつかり合いという部分が核なので、どんな舞台でも普遍的なヒューマンストーリーとして期待できそうなりか。

参考までにこれまでどのような作品がリメークされてきたのか、過去の黒沢作品のハリウッドリメーク版を列挙してみると(一部非ハリウッド作品も含む)。

・「七人の侍」→「荒野の七人」(ジョン・スタージェス監督)
・「用心棒」→「ラストマン・スタンディング」(ウォルター・ヒル監督)
・「生きる」→「タイトル未定」(リメイク権をドリームワークスが獲得)
・「天国と地獄」→「タイトル未定」(ヴァルテル・サレス監督)
・「酔いどれ天使」→「タイトル未定」(マーティン・スコセッシ監督)

「ラストマン・スタンディング」はあまり良作とは言えないなりが、「荒野の七人」は名作中の名作だし、「天国と地獄」のリメーク版はトム・ハンクスが主演することが決定しているなど、良作に仕上がる期待大。今回の「酔いどれ天使」も、マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオという、「ギャング・オブ・ニューヨーク」や今年のアカデミー賞最有力との呼び声も高い「アビエイター」と話題作を世に送り出し続けている強力タッグ。下手なモノは作らないはずなので、期待していても良さそうなりか。

元の作品の完成度が高すぎるだけに、リメーク版を比べてしまうと「あれ?」ということになりかねないなりが、原案を借りた別モノとして楽しめるレベルの作品になると良いなりね。詳しい情報が届くのを楽しみにしたいなり。

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