ライブドアがニッポン放送の株の35%を取得、大株主に。

2005/02/08 14:57 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


相次ぐM&A(企業の合併・買収)によって巨大なメディアへと成長を続けているライブドアなりが、今度の標的は地上波のラジオ局。子会社のライブドア・パートナーズを通じてニッポン放送株の買い付けを実施、ニッポン放送の発行済み株式の29.6%にあたる972万270株を取得したことが明らかとなったなり。また、ライブドア自身も175万6,760株(発行済み株式の5.4%)を取得しているため、ライブドアグループ全体では、ニッポン放送の35%を保有する大株主となったなりね。

ニッポン放送を巡っては、今年1月にフジテレビが完全子会社化を目指して発行済み株式の公開買い付けを実施すると発表したばかり。これはフジサンケイグループの再編と、会社の規模が小さいニッポン放送が「フジテレビ株の約22.5%を保有する筆頭株主」というねじれた構図を解消する狙いがあったためで、フジテレビは最低でも50%以上の株式取得を目指して現在買い付けを進めているところなりね。予定では今月20日過ぎあたりには買い付けを終了するはずだったなりが、ライブドアから横やりが入ったかたちになるなり。

ライブドアのニッポン放送株取得の狙いは、インターネットと既存メディアとの融合。堀江貴文社長のブログ「社長日記」の2月4日付けの記事に、ネットラジオの「ねとらじ」サービスに触れた下りがあるなりが、そこで少しだけ既存のラジオ局についても触れているなりよ。少し「社長日記」から引用してみると。

「ネットラジオの『ねとらじ』。常時数十のラジオ局が番組を配信している。ミニFM局のネット版みたいなものだ。ミニFM局と違い、全世界に配信できるのがネットラジオの強みである。今話題のpodcastingなどにももうすぐ対応予定だし、地上波ラジオ局とも連携していきたいと思っている。まもなく某局で私が司会の番組が始まるらしいので、そこでも連携していくと画期的かも! と思ったり」

確かに、一時は廃れていく一方だとの見方もあったラジオも、最近は携帯電話へのチューナー搭載やインターネットラジオの可能性が語られるようになり、再び脚光を浴びつつあるなりよね。ライブドアの目の付け所は決して悪くは無いと思うなり。ただ、一部には、ライブドアの本当の狙いはニッポン放送の放送事業そのものではなく、フジテレビの筆頭株主というポジションなのではないか、との声も。フジテレビに対する発言力、影響力を持つことで、メディア企業としての立場をグッと引き上げたい狙いもあるのかもしれないなりね。

フジテレビや当事者のニッポン放送は、今回のライブドアの株式取得は寝耳に水だったようで、対応に追われている様子。フジテレビの公開買い付けの計画にも影響を与えるのは必至だけに、今後フジテレビとライブドアの間で激しいやり取りがあるかもしれないなりね。とりあえず、今日夕方から開かれる堀江社長の記者会見で株式取得の理由などが語られるようなので、ぜひ注目を。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.