「iPod shuffle」の登場で携帯オーディオの勢力地図一変か。

2005/02/04 18:24 Written by コ○助

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まだ全体的に在庫薄ながら、アップルストアなどでは定期的に大量入荷しているので、街中でもチラホラと「iPod shuffle」を手にしている人を見かけるようになった今日この頃。Narinari.comのメンバーではてきれつが銀座のアップルストアで手に入れ、通勤のお供として重宝しているようなりよ。やはりポケットに突っ込んでも苦にならない22グラムという軽さや、USBポートに挿すだけで楽曲ファイルが転送される手軽さは、音楽をグッと身近にするために一役買っているなりね。

しかし、「iPod shuffle」発表以前は世の中の携帯オーディオプレーヤーの主力はHDDを搭載したタイプのものにシフトしていたなりが、発表以降はすっかりUSBメモリタイプやシリコンタイプが人気となっているなりよね。もちろん「iPod shuffle」がいろいろな媒体で取り上げられ、USBメモリタイプやシリコンタイプという、比較的マニアックな感のあった機器が一般の人にも認知されるようになったことも大きいなりが、ほかにも「iPod shuffle」が1GBで16,980円という意欲的な価格設定にしたことで、他社の製品が軒並み値下げしていることも大きいなり。いずれにしても「iPod shuffle」の登場は、携帯オーディオプレーヤー市場に大きな刺激を与えているなりね。

これは数字としてもハッキリと現れているようで、BCN総研にレポートが出ているなりよ。なんでも「アップル・コンピュータがUSBタイプのiPodを用意している」という噂が出始めた昨年12月頃からHDDタイプの売上が減少。1月15日の「iPod shuffle」発売日前後からはその傾向が顕著となり、シェア的にはHDDタイプとUSBタイプが五分五分に。さらに発売日から1週間後あたりにはシリコンタイプも急伸し、まさに三つ巴の状態となっているというなり。

これまで「iPod」が売れに売れていたとはいえ、「HDD容量が多すぎて使い切れない」という声がライトユーザーを中心に出ていたのは事実。そういった層にとって、1GBの、いわば適正容量で価格がこなれて来た「iPod shuffle」を筆頭とするUSBメモリタイプやシリコンタイプに流れているのはうなずけるところなり。同様にHDDタイプも、あまり大容量を必要としない層をターゲットにした「iPod mini」のような、5GB前後の製品が人気の中心になっていきそうなりね。

どのタイプの製品が売れたとしても、全体としてパソコンで楽曲ファイルを作成して、それを持ち運ぶというスタイルが一般的になっていることは歓迎すべきこと。この手の製品に興味の無かったような層をどんどん取り込んで、音楽配信サービスなどの新しいオンラインサービスへと繋がる大きなうねりが起きていくことに期待したいものなり。

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