三重県で希少種のサメ「メガマウス」を捕獲。

2005/01/24 10:46 Written by コ○助

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深海魚が好きな人なら誰もが憧れる「メガマウス」をご存知なりか? その奇妙な見た目と体長5メートルを越す雄大さ、そして何よりもこれまで世界で20数例(文献によって数字が異なる)しか発見されたことがないという希少性がワクワク感を煽る魚なりね。完全に未知の動物(UMA)というわけでは無いなりが、生態や生息域などは全く分かっていない、謎の多い魚なり。

メガマウスが初めて捕獲されたのは、1976年のこと。コ○助が生まれた年、ほんの28年前まで、その存在すら知られていなかったという神秘的な魚なり。最初に捕獲されたのはハワイのオアフ島沖。アメリカ海軍の調査船がパラシュート型のシーアンカーを垂らしていたところ、偶然にも口が大きい奇妙なサメが引っかかったなりね。日本での捕獲例は全部で7例ほどあるようなりが、どのような場所で発見されているのかを簡単にまとめておくと。

1989年01月 静岡県浜松市の海岸(4.0メートル オス)
1989年06月 静岡県焼津の定置網(4.9メートル 性別不明)
1994年11月 福岡県福岡市の博多湾干潟に座礁(4.7メートル メス)
1997年04月 三重県尾鷲市の沖合(5.4メートル メス)
1998年04月 三重県鳥羽市(5.5メートル メス)
2003年08月 静岡県御前崎の沖合(4.2メートル メス)
2004年04月 千葉県市原市の埠頭(5.6メートル メス)※世界最大

まだ過去7例しか無いので傾向云々を語るには時期尚早なりが、それでも静岡県や三重県では発見例が多いのは確かなりね。ちなみに、福岡県の博多湾で捕獲された個体はマリンワールド海の中道に、静岡県御前崎で捕獲された個体は東海大学海洋科学博物館に標本として展示されているようなり。

そんなメガマウスなりが、1月23日には、またしても三重県で捕獲されたというなりよ。今回捕獲されたのは体長5.28メートルのメスで、アジ・サバの巻き網漁を操業していた漁船が捕獲したのだというなり。これで国内での捕獲例は8例目となるなりね。

生態はおろか、生きた状態で捕獲されたこともないメガマウス。標本も国内には2体しか無く、なかなかお目に掛かる機会は無いなりが、こうして捕獲された個体をもとにした研究によって、メガマウスがどのような生き物なのか徐々に解明されていくと良いなりね。深海魚は謎がいっぱいで面白いなり。

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