パソコンスクールのアビバ、産業再生機構の支援決定。

2005/01/19 12:28 Written by コ○助

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「アビバだよ!」のCMでおなじみ、パソコンスクールのアビバ。最近は一時に比べるとCMを見る機会も少なくなってしまったなりが、昨年は蛯原友里とRAG FAIRをCMキャラクターに起用したCMがガンガン流れていたなりよね。それ以前も、ガッツ石松や鈴木紗理奈、遠藤久美子、ネプチューンなどをCMキャラクターに起用し、比較的地味な広告展開をしているパソコンスクールが多い中にあって、アビバは派手な広告展開をしていたのは記憶に新しいところなり。

アビバは1979年に名教ゼミとして創業。名古屋地区を中心に名古屋ワープロパソコン学院を、全国各地には日本ワープロ学院を展開。1996年に日本パソコン学院アビバに改名、有名タレントを起用した大量のCMに加えて、IT化促進のために国が授業料の一部を助成する給付金制度も追い風となり、事業を急拡大していったなりね。

ところが2003年の教育訓練給付金制度の見直しによって給付金が大幅に減額されたことで、新規受講者数が激減。また、多額の広告宣伝費を投入したものの、あまり宣伝効果が上がらなかったために一気に経営が悪化。現在、パソコン教室は全国に330校、生徒は約5万4,000人を抱えているなりが、自力では経営を再建できないと判断に至り、産業再生機構に支援を要請していたなりね。

再生計画では、ベネッセが95%以上出資する新会社にアビバの全営業権が譲渡され、現在のアビバは精算されることに。アビバは現在パソコンスクール事業のほかにも、インターネットプロバイダー事業や衛星放送事業なども展開しているなりが、新会社では不採算事業である人材派遣事業、家庭教師派遣事業、学習塾事業といった事業からの撤退と、広告宣伝費の削減によって経営再建を図っていくことになるようなり。

なお、当然のことながら現在アビバに通っている生徒の授業料は保護され、今後も従来通り授業は行われるようなので、生徒はそれほど心配しなくても良さそうなりね。逆に経営母体がベネッセに変わることで体制が強化され、より良い環境になるとの期待もできそうな感じなり。

業界最大手が経営難に陥るあたりにも、この事業の難しさが浮き彫りとなっているなりが、パソコンスクール自体は無くなっては困るもの。教育事業ならお手の物のベネッセの手によって、アビバがどのように再建されていくのか、注目しておきたいところなり。

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