鉄道各社、映画やドラマの撮影誘致に本腰。

2005/01/17 19:37 Written by コ○助

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意外と気が付いていない人もいるなりが、かつては映画やドラマ、特にドラマに出てくる鉄道は通勤電車なら京王電鉄、SLなら大井川鉄道といった具合に、ほとんど決まった鉄道会社しか使われることが無かったなりね。最近だと、例えばTBS系ドラマ「夫婦。」「高校教師」「愛していると言ってくれ」、NHKドラマ「天花」に京王井の頭線の井の頭公園駅が登場したり、TBS系ドラマ「真昼の月」や「末っ子長男姉三人」「ブラックジャックによろしく」などにも京王線沿線の風景がたくさん出ていたなりよ。

鉄道各社がこれまであまり積極的に撮影協力してこなかったのは、通常のダイヤを崩してまで協力することは利用客に不便を強いることになるし、そこまでしたところでメリットがあまり大きくないと考えられていたから。一方で京王電鉄が映画やドラマの撮影に理解を示してきたのは、府中競馬正門前駅に向かうための京王競馬場線という支線があり、土日の競馬場開催日以外は利用客が極端に減るため、駅の貸し切りなどができる環境があったからなりね。もし、この路線が無かったら、京王電鉄もひょっとしたらほかの鉄道会社と同じく、撮影に非協力的だったかもしれないなり。

ところが、最近はずいぶん鉄道各社の考え方も変わってきているようで、私鉄のみならず、JRなども含めて撮影の誘致に積極的に乗り出しているというなりよ。これは地域活性化という側面はもちろん、映画やドラマがヒットすれば、そのロケ地を訪れる観光客が必然的に増えるため、鉄道会社も恩恵を受けることができる、という流れができてきたからなりね。

コ○助は昔からドラマが好きなので、京王電鉄のロケ地として使われた場所などを訪れる機会があると、やはり感慨深くなることも多いなりね。世の中にはドラマ好きな人だけでも数千万人いるのは確かなので、鉄道各社が積極的に撮影に協力していけば、今後日本全国のロケ地を訪れたいというファンの潜在的な需要を掘り起こすことができるはず。ファンにとっても鉄道会社にとっても、なかなか良い方向に風が吹いてきた感じなり。

これから映画やドラマにどのような鉄道が出てくるのか、ぜひ注意しながら見てみて下さいませ。


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