ソフトバンク、ツーカーの買収に名乗り。

2005/01/15 12:21 Written by コ○助

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携帯電話事業への参入を目指し、周波数の割り当てを巡って総務省との間で激しいやり取りが交わされているソフトバンクなりが、現状では総務省が「周波数の空きがない」の一点張りで、なかなか参入の現実味が帯びて来ないなりよね。

携帯電話は免許事業なので総務省の認可が下りない限りソフトバンクが事業展開することは不可能なわけなりが、希望する800MHz帯の電波帯域では無いものの(ツーカーは1.5GHz帯)、手っ取り早く携帯電話事業をスタートさせるべくツーカーの買収に乗り出すとの報道が出ているなりよ。

日経新聞によると、ツーカーグループ3社(ツーカーセルラー東京、ツーカーセルラー東海、ツーカーホン関西)の買収を親会社のKDDIに打診、すでに2000億円強の金額も提示しているというなり。ソフトバンクは水面下でボーダフォンの買収に動いていたとも言われているなりが、こちらは交渉がうまくいかなかったようで、矛先をツーカーに変えた格好になるなりね。

ツーカーの契約数は、12月末現在の電気通信事業者協会(TCA)の調べでは359万9600。主要3社(NTTドコモ、au、ボーダフォン)の中で最も契約数が少ないボーダフォンが1521万1000なので、その4分の1程度の契約数ということになるなり。ただ、最近は機能を極限まで絞ったシンプルケータイの「ツーカーS」が好調で、12月の純増数ではボーダフォンを圧倒して4キャリア中3位に浮上するなど、業績は上向いているなりね。

赤字を垂れ流しているならともかく、KDDIにとってツーカーを売却することで得るメリットは小さいため、ソフトバンクの打診に応じるかどうかは微妙なところ。ツーカー売却によって1.5GHz帯の電波を手放してしまい、他事業者が参入する隙を作ることで新たな価格競争を呼ぶよりも、現状のまま保有しておいたほうが荒波を立てずに済むのは想像に難くないなりよね。ましてや、既存キャリアが煙たがっているソフトバンクの参入を促すような行動を、自ら取るとは考えにくいなり。

ソフトバンクが参入すれば、携帯電話市場に価格破壊の波が訪れるのは必至。既得権益を手放したくない主要3キャリアと、是が非でも電波が欲しいソフトバンクの水面下での交渉は、これからも激しさを増しそうなりね。ツーカーの買収を巡る攻防、これからの交渉の行方に注目しておく必要が有りそうなり。

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