スズキの低価格スクーター「チョイノリ」が苦戦。

2005/01/06 16:46 Written by コ○助

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2003年2月、59,800円という低価格で市場に投入されたスズキの50ccスクーター「チョイノリ」。新車のスクーターが10万円近くするのが常識の中、この価格はかなり破壊的だったため、それまでスクーターに手を出して来なかった層の需要を喚起したと高く評価されていたなりよね。

各種媒体でもこぞって取り上げられたことから、2003年上期は販売目標を大きく上回る上々の滑り出し。ところが、2003年下期から徐々に売れ行きが鈍化し始め、2004年上期は前年同期比4分の1程度にまで低迷し、そのまま2004年は売れ行きが回復することなく2005年に突入してしまったようなり。

「チョイノリ」に関してはネットでも活発に情報交換されており、実はコ○助も以前から「チョイノリ」には興味があったので、結構チェックしているなりよ。コ○助は今住んでいる場所には車も原付も、自転車すらも用意していないため、全く「足」がない状態なりよ。また、「足」があったとしてもそれほど遠乗りすることは無いので、「『チョイノリ』くらいがちょうど良いかも」と思って情報収集だけはしているなりね。

ただ、そう思い始めてから早1年半。まだ購入に踏み切れていないのには、理由があるなり。ネットでの「チョイノリ」の評判と、以前コ○助がチラッと「チョイノリ」のことを書いたときに複数の読者の方からいただいた「チョイノリ」の問題点を併せて列挙してみると。

・平坦な道でも、どんなに頑張っても40km程度しか出ない。
→都市部の交通量が多いところでは、危険が伴う可能性も。

・馬力がないため、勾配のある坂道は厳しい。
→坂道を登りきれずに逆走する、ということは無いものの、場所によってはノロノロ運転になる覚悟は必要。

・馬力がないため、体重が重い人には辛い。
→巨漢というレベルでない限り大差はないと思われるものの、重い荷物を持っている時などはかなり減速するとの報告もあり。

・「チョイノリ」の新車価格で、ちゃんとしたスクーターの中古が購入できる。
→gooの「新品・中古バイク検索」で見てみると、確かに6〜7万円くらいでたくさん出てくる。

もちろん、これらの情報は悪い部分だけを抽出したもので、「気軽に乗れる」「何よりも安い」という利点は忘れてはならないポイントなりよね。要はどちらにメリットを感じられるかという部分が重要なのであって、決して「チョイノリ」が悪い、という話ではないなり。コ○助の場合は交通量が多く、坂が多い場所に住んでいるので、ちょっと「チョイノリ」では怖いかな、という結論に達し、購入を断念したなりよ。

「チョイノリ」が苦戦し始めた大きな理由は、「目新しさが無くなった」「中古スクーターとの価格差がそれほどない」「電動アシスト付き自転車のほうが安い」といったものがあると思うなり。自転車ユーザーを取り込もうというコンセプトだったのに、最近は電動アシスト付き自転車が人気を集めていることも、「チョイノリ」にとっては逆風になってしまったのかもしれないなりね。

ただ、「性能を絞って安価なスクーターを」というコンセプト自体は悪くないと思うなりよ。一時に比べると販売は低迷しているとはいえ、それでも着実に台数は出ているわけだし。なので、このラインを廃止することなく、何らかの付加価値を付けるか、さらに価格を安くするか、といった工夫で「チョイノリ」の精神を生き長らえさせて欲しいなりね。より魅力的になった時には、コ○助の「チョイノリ」熱が再び沸き起こるかもしれないし。

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