「オペラ座の怪人」のエミー・ロッサムに注目。

2005/01/05 10:33 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ウォール真木、いわゆるロングランのミュージカルと言えば、「オペラ座の怪人」、「ミス・サイゴン」、「レ・ミゼラブル」、「RENT」、「シカゴ」などを観たことがあるんですが、どれが一番印象に残っているか?と聞かれれば、まず「オペラ座の怪人」と「シカゴ」を挙げますね。両方とも、本当にため息が出るほど素晴らしかったと記憶しております。個人的に「歌」や「ストーリー」よりも、断然「踊り」や「コスチューム」といったヴィジュアル的な要素が好きなのですが、このふたつの作品はその私の好みを思いっきり満たしてくれました。うっとり。

さて「シカゴ」の方は2002年にレニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギアで映画化されましたけど、もうひとつの「オペラ座の怪人」も、とうとう映画版が登場。ミュージカルの楽曲を完全に再現した上、舞台では観られないエピソードも加えられているのだとか。

実はこの作品が映画化されるのはなにも初めてではありません。古くは1925年から、もう何作品かが作られています。しかしアンドリュー・ロイド=ウェバー自身の楽曲をそのままに、彼自身がプロデュースする「ミュージカルとしての映画化」は始めて。彼の手がけた舞台では最高傑作と言われている作品ですから、媒介が変わってもきっと大スペクタクルに違いない、と期待しています。予告編を観るかぎりではダンスシーンもタップリ楽しめるようで、これは絶対映画館に足を運ばなければ!

ところでこの映画で一躍注目を集めているのが、クリスティーヌ役のエミー・ロッサム。スクリーンで気品高い歌声を披露している彼女は、なんと撮影時にはまだ17才だったそうです。大人っぽいなぁ。堂々としているし……。それもそのはず。彼女は7才の頃から声楽を勉強し、名門メトロポリタンオペラで舞台の経験を積んできたエリートなキャリアの持ち主。プラシド・ドミンゴなど、いわゆるオペラ界のマエストロ達とも共演したことがあるのだそうです。

テレビにも11才の頃からドラマを中心に出演。13才でインディーズ系の映画 "Songcachter" (邦題は「歌追い人」)に登場し、その演技が注目され「サンダンス映画祭」で特別賞を受賞しました。その後はハリウッドに進出。ローランド・エメリッヒ監督(インディペンデンス・ディ)の「デイ・アフター・トゥモロー」などに出ています。

現在コロンビア大学の学生の彼女は、今後もっとも注目される若手女優の1人と言われているそう。ウォール真木の大好きなスカーレット・ヨハンセン(ロスト・イン・トランスレーション)と同様、まだティーンとは信じがたいほど落ち着いた物腰と、大物を思わせる演技……。うーん、今後もずっと注目していきたいスターですなぁ。

余談ですが、ロッサム嬢が「オペラ座の怪人」に出演が決まった時、実際にミュージカルを観たことがなかったそうで。

「ロイド=ウェバー氏にちょっと困った顔して告白したんだけど……『その方がフレッシュで良いだろう』って言ってもらえて助かったわ♪」

と先日読んだ新聞のインタビューで答えていました。「オペラ座の怪人」の日本公開は1月29日から、全国東宝洋画系で。ミュージカルを観たことのある方も、そうでない方もぜひぜひ。

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