コレステロール下げるビール開発、米市場開拓へ。

2005/01/04 03:09 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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にがり、ココア、黒豆……。最近の流行を垣間見るだけでも、健康食品はいつの時代も大ブームになっていますね。次は何が出てくるのか、楽しみだったりもします。

「食品と健康」という観念の元に、最近知名度を上げているのに「機能性食品」という言葉があります。これは食品にある3つの役割「栄養」「おいしさ」そして「病気の予防」の、特に最後の機能に注目して生まれたコンセプト。昔からある医食同源の考えと同様に「免疫、分泌、神経、消化等の調整により、病気の予防に寄与する食品」のことだそうです。厚生省が平成13年に一定の条件を満たす食品を「保険機能食品」として販売を認めるようになり、いわゆる「トクホ」マークが食品のパッケージに登場するようになったのでご存知の方も多いかと思います。

「機能性食品」とは日本がオリジナルに提唱しだした言葉ですが、欧米でも関心が高まっているんだそう。肥満が深刻な社会問題となっているアメリカでも、体脂肪やコレステロール値を下げる効果のある食品が見つかると、それこそすぐにニュースになります。最近でも乳製品がダイエットに効果がある!と話題になり、女性をターゲットにして乳製品のマーケティングが展開されました。なんでもウエスト周りの脂肪を減らすのに良いらしいですよ、乳製品は……。

ところで今回スウェーデンの「アドベンチャー・ファンクショナル・ビール」なる製品が米国でも市場展開することになったそうで。なんでもこのビール、コレステロールを下げる効果のある「機能性」ビールなのだそうです。

カラス麦(オーツ)を原料としたこの飲み物は、ベータグルカンという特殊な成分が入っているんだとか。このベータグルカンはキノコやパン酵母に含まれており、コレステロールを下げるという嬉しい効果があるんだそうです。

さらにこのスウェーデン産のビール、12オンス(360ml.)がたったの63Kcalと低カロリー。さらに最近注目のローカーブ食品でもあるそうで、アメリカのマーケットでは受け入れられること間違いナシ!と米国での市場開拓を担当する企業「ビバレッジ・マーケティング USA」の代表、リチャード・ディビスさんは太鼓判を押しています。

とはいえ、アメリカ人に受け入れられるかどうかの最大の鍵はその味。普通のビールと同様においしいのなら良いのですが……。早ければ今年中にはこちらで販売されるそうなので、その時には味見してみようかと思います。

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