香水吹きをイメージしたデジカメ「i4R」の開発者インタビュー。

2004/12/30 16:38 Written by コ○助

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「デザインで勝負する」と豪語、「アトマイザー(香水吹き)」をイメージしたという、これまでの製品とはひと味違うデジカメ「CONTAX i4R」を投入してきた京セラ。「お洒落なアクセサリー感覚」を意識し、メインターゲットを女性に絞った製品のようなりが、10月に発表されてから、それほど大きな話題にはなっていないように思うなり。確かに悪いデザインでは無いとは思うなりが、デザインに力を入れた結果、使い勝手を損なっているのではないか、という不安がどうしても付きまとうなりよね。

そんな「CONTAX i4R」について、京セラの開発担当者である古宮幸昌氏が、デザインへの取り組みや機能について語ったインタビュー記事が日経新聞に出ていたなり。

「できた製品を他の人に見せてから気付いたのですが、みなさん最初はデジカメとは思わないようですね」
「機能的にも工夫しています。シャッターボタンは、持った瞬間に自然に指が触れる位置に配置するようにしました」
「デザインをした後、気になったのは性能のこと。このようにデザインが個性的で性能が良くなければ、よくあるトイカメラと変わりません」
「形は一見して奇抜でも、手にとってみると使いやすかったり、カメラの機能として論理的にいいものを考えたいですね。デザインで遊んでもそれは一過性のもので終わってしまいますから」

と、いった具合に、使い勝手の面にもかなり注意深く配慮した上で作られた製品のようなりよ。デザインに注力しているものの、基本的な部分は外さないあたりは、さすが京セラといった感じなりか。

どのようなコンセプトで開発された製品なのかがわかったら、今度は実際の使い勝手を知りたくなるもの。ちょうどASCII24にレビュー記事が掲載されているのを発見したので、こちらもあわせて見ておくことにするなり。

「本体に対してフラットなシャッターボタンは、爪が長い女性には押しにくい。グッと押し込んで、手ブレすることも」
「撮影中に最も注意したいのは手ブレで、CONTAX i4Rには三脚の穴が備えられていないので、本体を床や壁に置いたり、ネックストラップを用意して首と両手の3点で固定するなどして撮影したい」
「一度電源をOFFにすると、フラッシュの設定(オート/赤目軽減/発光禁止/強制発光)が自動的にオートに戻る仕様となっている」

シャッターが押しにくそう、というのは形状を見たらなんとなくそんな気はしていたなりが、小さいデジカメほど手ブレしやすいのは当然なので、ここら辺は実用上注意する必要がありそうなりね。フラッシュが自動的にオートになるという仕様も、うっかりフラッシュ撮影禁止の場所でたいてしまうといったケースも起こりそう。やや危険な仕様なり(笑)。

ちなみに、「CONTAX i4R」のスペックは次のとおりなり。

・400万画素の1/2.5型CCDを搭載
・400万画素クラスとしては世界最小
・1.5インチTFTカラー液晶モニタ
・メディアにSDメモリーカード/MMC(マルチメディアカード)を採用
・寸法は(幅)94×(高さ)38.5×(奥行き)21mm
・本体色はシルバー、ブラック、レッド

「400万画素クラスとしては世界最小」というあたりと、大容量でもかなり安いSDメモリーカードを採用しているあたりに魅力を感じれば、決して悪い機種では無さそうなりよね。まあ、あとはデザインの好みの問題なりか。

気になる人は、レビュー記事や価格.comの口コミ掲示板などで情報を集めながら吟味して下さいませ。

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