今年を総括する話題も一通り出尽くしたところで、早速来年のIT業界を展望する話題が出ているなり。日経新聞のIT関連のコラムを執筆している識者19人が、5つの設問にそれぞれ答えているなりね。ひとりひとりの展望はピンと来ないものもあるなりが、まとめてみると何が注目されているのか、少しは傾向が見えてくるかな、と。

全員が回答している5つの設問は以下のとおりなり。

Q1 2004年、IT分野（国内及び海外）で最も印象的だったニュース、トピックは？
Q2 来るべき2005年、IT分野における注目のテーマやトレンド、キーワードは？
Q3 2005年、注目したい人物あるいは企業は？（IT分野以外でも結構です）
Q4 最近面白いと感じた、あるいは夢中になっているもの、ことがありましたら教えてください。
Q5 来年に向けて「これを買いたい！」と思うデジタル関連製品・サービスを教えてください。

この中で、「2005年IT展望」として特に見ておきたいのはQ2とQ3のあたりなりか。まず、Q2の回答の傾向をザックリとまとめてみると。

【2005年注目のテーマやトレンド、キーワード（複数回答）】
4票　ホームネットワーク
3票　セキュリティ
3票　デジタル家電
2票　サーチエンジン、デスクトップサーチ
1票　情報法科学、ICタグの普及、振り込め詐欺、ネット音楽配信サービスなど

いずれも今年すでに流行した、もしくは流行の兆しが見えたものが引き続きヒットすると見ている人が多いなりが、ホームネットワークは確かに今年以上に普及しそうな感じはするなりよね。HDDレコーダーなどのデジタル家電も今年以上に人気が出そう。デスクトップサーチは来年ブレイクすると言われてはいるなりが、コ○助はそこまでサービスとしての必然性を感じないなりが、どうなりか。それにしても、今年がブレイク元年とも言われているブログやソーシャルネットワーキングを来年の注目テーマに挙げる人がほとんどいないのが、ちょっと面白い傾向なり。

次にQ3の回答の傾向を、これもザックリとまとめてみると。

【2005年注目したい人物あるいは企業（複数回答）】
3票　聯想集団のIBMパソコン事業
2票　思い浮かばない
1票　NHK、日本球界、はてな、ブッシュ米大統領、トヨタ、孫正義氏など

かなり票がばらけているのでまとまった票を獲得した「人物あるいは企業」が無いなりが、今年下半期の最大のニュースとも言える中国のパソコンメーカー聯想集団によるIBMパソコン事業の買収によって、来年どのような相乗効果が見られるのかを注目している人が多いようなり。聯想集団は当面はこれまで通り、IBMのパソコンのテイストを残していくと表明しているなりが、実際に新製品が投入されるまでは不安なりよね。これは確かに注目しておきたいところなり。

コ○助的には、来年の注目のテーマは日本にネット音楽配信サービスが根付く元年になるのではないか、ということ。注目したい人物あるいは企業は……パッと思い浮かばないなりが、野球界にIT化の波を起こすソフトバンクと楽天のサービス提供合戦に注目したいなりね。まあ予測なんて適当、適当（笑）。

皆さんは来年のIT業界で注目するべきことって何だと思うなりか？　また、来年注目しておきたい人物や企業って思い当たるなりか？　2005年はIT業界にとって、いったいどんな年になるなりかね。楽しみにしておきたいところなり。