増える書店の倒産、ネット書店やコンビニが影響か。

2004/12/26 19:53 Written by コ○助

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今年は大手チェーン「青山ブックセンター」が倒産したことからも、書店の経営が逼迫している現状が改めて浮き彫りとなったなりが、経営体力がある大型書店よりも深刻な経営環境に置かれているのが街の本屋さん。民間信用調査会社の東京商工リサーチによると、書店の年間倒産件数は2000年以降、30件台後半から40件台の高水準が続いており、今年は件数的には昨年よりも少ないものの、負債額では11月時点で昨年を上回っているというなり。

書店の倒産が増えている理由として考えられるのは、大きく二つ。ひとつはAmazon.co.jpや楽天ブックスといった大手のネット書店がメキメキと力を付け、今やオンラインショッピングの定番となっていること。もうひとつはコンビニの雑誌や書籍の品揃えが充実してきたことなどが挙げられるなり。まあこれは数年前から、いずれこういう状況になるだろう、と分かっていたことではあるなりが、年々書店利用者がネット書店やコンビニに奪われる傾向が強くなっているなりね。

コ○助もハードカバーやマンガを購入する時にはAmazon.co.jpを利用することが多いなりが、雑誌を購入する時には実際の書店を利用する機会は多いなりよ。ネット書店でも雑誌は購入できるようになってきたなりが、「この雑誌を買おう」という指名買いをするよりも、パラパラと内容を見て面白そうだったら購入するということが多いので、コ○助的には書店の存在は超重要なりね。そういう意味では、まだまだネット書店が実店舗の書店に完全に置き換わるのは難しいかな、と。

ただ、雑誌に関しては、最近は本当にコンビニの品揃えが充実しているなりよね。以前は週刊誌中心の品揃えで月刊誌の数が少なかったなりが、近所のコンビニをいくつか巡ると月刊誌も含めて欲しい雑誌はほとんど手には入ってしまうため、徐々に書店から足が遠のき始めているのは確か。コンビニが24時間営業しているというのも、書店にとっては痛いところなり。コ○助は徒歩10分圏内に青山ブックセンターやTSUTAYAなどの大型書店があるなりが、それでも徒歩1分のコンビニの魅力には勝てず、書店に行く機会は減り気味なりね。

ネット書店やコンビニがこれからも強力になっていくのは間違いないなりが、実店舗の書店が無くなってしまうのは困りもの。「立ち読みが可能」で「品揃えが豊富」という二つの要件を満たしているのは実店舗の書店だけなので、なんとか踏ん張って欲しいところ。大都市で大型書店がいくつもあるようなところは良いなりが、街にひとつしか無い書店が倒産でもしたら、本当に困ってしまうなりよね。

と、言ってはみるものの、普通の書店には今以上に売上を伸ばすための新しい要素がほとんど無いのが辛いなりよねぇ。なんとかネット書店、コンビニ、書店がうまく棲み分けられるような環境が整って欲しいなりが、今の状況だと厳しい流れが続いていきそうなりか……。

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