ボーダフォンのソニー・エリクソン製端末「802SE」レビュー。

2004/12/23 09:49 Written by コ○助

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2004年冬モデルとして発表されたボーダフォンの3G端末7機種の中でも、特にデザイン的な美しさが目を引くソニー・エリクソン製の「802SE」。ボーダフォンの3Gとしては初めて投入されるソニー・エリクソン製端末ということもあって、発売を心待ちにしていたユーザーも多いと思うなりが、この端末のレビュー記事がITmediaに早速出ていたなり。もともと海外市場向けの製品をベースにした端末のため、日本向けに開発されているソニー・エリクソン製の端末とはかなり異なる部分があるようなり。

「直線を基調としたシンメトリーなデザインはシンプルな美しさを持っている」
「メインディスプレイは2.2インチTFT液晶。サイズ自体は今時の水準だが、解像度は176×220ピクセルとQVGAではない」
「デザインがヨーロッパ風なら、キー配置や操作性もかなり独特だ」
「メールや電話帳などに専用に割り当てられたキーもなく、初めて触れるといったいどうやって電話をかけるのか、どうメールにアクセスするのかすら戸惑ってしまう」
「ほかの端末から乗り換えるなら、ほとんどの人がマニュアルの熟読と多大な慣れを要する製品である」
「日本語入力は“後付けしました”という感が強い。ヘビーにEメールを利用する人には正直ちょっとお薦めしにくい」

ザッと読んだ感じでは、かなり辛い評価が下されているなりねぇ(笑)。携帯電話先進国の日本では今やスタンダードとなっているQVGA液晶も、ヨーロッパではまだまだ主流とは言い難いもの。そのため、もともと海外向けに開発された「802SE」もQVGA液晶を搭載していないようなりが、この点だけでもかなりユーザーの購入意欲を削ぐポイントになってしまいそうなりね。

また、キー配置が独特で操作が分かりにくいというのも大きなマイナス要素。日本の携帯電話が「マニュアルを読まなくても簡単に操作できる」という方向に向かっている中で、「マニュアルの熟読と多大な慣れを要する製品」というのは、ちょっと受け入れがたいものがありそうなり。

日本語入力機能も、残念ながら今どきの日本の端末と比べたらかなり辛いものがあるようなので、本当にデザインに惚れ込んで、「使い勝手が悪くても欲しい!」という人以外は手を出さないほうが無難な端末と言えそうなりか。あくまで、このレビュー記事を読んだ限りでは、という注釈は付くなりが。

日本向けに開発されているソニー・エリクソン製の端末にあるジョグダイヤルも搭載されていないし、ソフトウェア部分がかなり日本のものとは異なるので、これまでソニー・エリクソン製の端末に慣れ親しんでいたとしても、かなり戸惑いそうな感じなりね。玄人向けの端末のようなので、あまり難しいのは苦手という人は手を出さないほうが良いかもしれないなり。

それにしてもボーダフォンは「新3G端末として7機種を一気に揃えました。バババーン」的なプロモーションの仕方をしているなりが、どうもその中身はイマイチ感が漂っているような気が。海外向けに投入されていた端末が日本で発売されるのは、デザインの目新しさなどから歓迎するべき動きではあるなりが、ちゃんと日本のユーザーが使いやすいようにカスタマイズした上で投入しないのはいかがなものかと。

もっとユーザーフレンドリーな端末を投入しないと、新端末を出せば出すほど「ボーダフォンはまたこんな端末を……」とユーザーから愛想を尽かされる可能性は十分有り得るので、来年投入される端末はより慎重にカスタマイズした上で投入して欲しいなりよね。巻き返しを図るためにも、ここはひとつ頑張って欲しいものなり。

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