岩隈久志投手、楽天への金銭トレードが決定。

2004/12/23 06:59 Written by コ○助

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9月23日に行われた協議交渉委員会の席で、オリックスの小泉隆司球団社長が「他球団へ移籍の際は本人の意思を尊重する」と発言したことを根拠に、合併球団への入団を頑なに拒否していた岩隈投手なりが、最終的には球団側が折れることで騒動に決着がつくことになったなり。岩隈投手の希望する通り、楽天への金銭トレードというかたちで放出することになるなりね。

小泉球団社長は「双方が譲らなければ野球界、オリックス、岩隈の将来にも影響を及ぼしかねない。野球協約や統一契約書における選手の保留権は非常に重要だが、超法規的判断をした」と楽天へのトレードを決めた理由を明らかにしたなりが、つい先日まで「断固として移籍は認めない」という姿勢だっただけに、急に方針を転換したことには少々驚いたなりよ。まあ年内に決着させることは双方の希望でもあったので、オリックスが根負けせざるを得なかったといった感じなりか。

それにしても、報道されるところだけ見ていると岩隈投手のゴネ勝ちといった感じにも映るなりが、一方でもともとオリックスがプロテクトに入れた時点で岩隈投手の意思を全く無視しており(=口約束の不履行)、ゴネていたのはオリックスのほうだという見方もできるのは確か。そのため、どちらが良い、悪いという判断は難しいなりが、今後同様の事例が発生した際に、今回の一件が悪しき前例にならないことを願うばかりなり。こんなゴタゴタした話は、ファンにとっても興醒めなりからね。

さて、晴れて移籍が決まった岩隈投手も「オリックスの小泉社長、中村GM、仰木監督、オリックス関係者に強い感謝の気持ちでいっぱいです」と満面の笑みで記者会見を開いたなり。これで念願だった義父の広橋公寿守備走塁コーチと同じ球団でプレーすることができるため、岩隈投手にしてみれば万々歳の結果と言えるなりよね。ただ、楽天は今年の近鉄のような打線もなく、中継ぎ・抑えの投手も乏しいことから、恐らく今年のような成績(15勝2敗、防御率3.10)を残すことは難しいと思うなりが、移籍が決まった以上、楽天のエースとして、それなりの成績を残せるよう頑張って欲しいところなり。

しかし、オリックスにしてみれば近鉄との合併による最大の補強と見られていた岩隈投手が流出するのは大きな痛手。旧近鉄のファンで、これから気持ちを新たにオリックスを応援していこうというファンにとっても、悲しい結末となってしまったなりよね。近鉄の元選手会長の礒部公一外野手も楽天へ移籍し、主軸の中村紀洋内野手はポスティングシステムによるメジャー移籍を目指し……。合併によってオリックスが得たものは少ない、と言わざるを得ないなりよね。分配ドラフトによって、それまでオリックスの選手だった人材も半数近くは楽天に移籍してしまったわけだし。結果論ではあるなりが、「そもそも近鉄をそのまま楽天に売り払っておけば良かったのに」という声が出てきているのも、当然のことなのかもしれないなり。

ま、決まったことはもうとやかく言っても仕方なし。岩隈投手問題も決着したことで、来年は心機一転、新しい気持ちで迎えることができそうなりね。いろいろな改革が行われる2005年なので、シーズン開幕を楽しみに待ちたいものなり。

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