アメリカのクリスマスツリー事情。

2004/12/21 06:28 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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じんぐるべー、じんぐるべー♪

いやあ、もうすぐクリスマスですよ。あと4日しかありませんよ。クリスマスプレゼントの買い物、長女の学校のパーティの用意、やって来るダンナの家族の出迎えスケジュール調節…などなど、もう頭の中がぐるぐる状態でございます。なのでちょっとナチュラル・ハイ。

さて皆さんのお宅ではクリスマスツリーを飾りましたか?ウォール家でも先週末、ダンナと娘2人が協力して飾り付けをしていました。こういう時おかあさんは何故か待機組です(笑)。なぜかと言うと、一生懸命飾り終わったツリーを、誰かに「1、2、の 3!」で見せびらかせたいらしいので、私はそのサプライズ(する)担当なのです。しかし待つ間、超ヒマ(笑)。

私:「ねー、お母さんは退屈だよ」
娘:「ダメ!みちゃ!…じゃあおかあさん、ねてれば?ねるの すきでしょ??」

…えーっと、確かに好きなんで(笑)。じゃお言葉に甘えて。って、本当に昼寝したら後でダンナに叩き起こされましたが。

まあ何はともあれクリスマスツリー。毎年この季節になると、本物の木のモノ、プラスティック製のモノと、大雑把に2種類が売られています。で、ちょっと疑問に思ったのですが、アメリカはリアルとフェイクのツリー、どちらが人気なんでしょうか?実際、毎年クリスマス前になるとメディアで、「今年はどちらを買う?」みたいな小特集が組まれていたりして、結構どちらにしようか真剣に悩んでいる人もいるらしい(笑)。

インターネットで調べてみると、これがちゃんとクリスマスツリーについて色々と統計を発表している団体がっ。"National Christmas Tree Association" (全米クリスマスツリー協会)によると、2000年のクリスマスシーズンに、一般家庭で使用されたツリーは約60%がフェイク、そして40%弱が本物だったそうです。1990年の同様の統計では、本物もフェイクも大体同パーセントだったので、最近はフェイクに人気が集まっているようですね。

フェイクツリーが人気の秘密は、やはりその扱いの簡単さ。本物のツリーは、マツ、スギ、モミと行った種類を使うのですが、これがまた針状の葉っぱが沢山落ちて掃除が大変。生きているモノですから水やりなどの世話も大変です。かたやフェイクの方はごみが落ちる心配なし、水やりなし、しかも軽いから装着も簡単。クリスマスが終わったら組み立てを外して、また箱に入れておけば来年も使えます。

もちろん本物志向のアメリカ人もまだまだ健在。2003年のシーズン中のツリー購買をみると、本物を購入した家庭は全体の70%を上回って、フェイクに差を付けてます。本物は木から出る芳香が家中に漂って、気分を盛り上げてくれますし、毎年クリスマスのために野外に設置されたツリー屋さんで、1本1本吟味してツリーを選ぶのも伝統的な家族行事となっています。リアルツリーを好む人はまだまだ、やっぱり多いんですね。

気になるお値段ですが。1本のツリーの平均的な金額は、本物が約34ドル、フェイクが約70ドル(2003年度の統計)。大きさが大体2メートルほどのモノを購入する人が多いようです。

さて、アメリカではどの家でもツリーを飾るというイメージですが、実は約2割の家庭では、まったく飾らないと言う興味深い統計結果も見つけました。これは子供のまだいない、忙しすぎる、クリスマス中は旅行の予定…などという理由でだそうですが、その他「宗教上の理由」と言うのあるのが、さすがアメリカらしいところです。

クリスマスは本来キリスト教のお祝い。ユダヤ教やイスラム教、はたまた仏教などには関係がありません。宗教をとてもシリアスに受け止めている感のあるこの国では、他宗教の行事にはアンタッチなのですね。

いかがですか、アメリカのXmasツリー事情。キラキラときらめくクリスマスの飾りも、ちょっと目線を変えて調べてみると意外と面白い事実が浮き彫りにされますね。

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