携帯ゲーム機ながら、大型液晶の美しさとその破格とも言える価格から、AV機器としての側面にも注目が集まる「PSP」なりが、デジタルARENAに面白い比較記事が出ていたのでご紹介を。ソニーがこれまで発売している携帯AVプレーヤーと呼べる製品、「CLIE PEG-VZ90」と「HMP-A1」との使い勝手の比較が出ているなりね。いずれも製品の目指す方向性は別々なので価格帯も全く異なるなりが、音楽と動画の再生ができて、フォトビューワとしても使えるという点では同じような機能を備えているため、純粋に使い勝手の面での比較となっているなり。

その前に、「PSP」「CLIE PEG-VZ90」「HMP-A1」の3機種の簡単なスペック上の比較をみておくと。

【モニタサイズ】
・PSP PSP-1000 …… 4.3型ワイドTFT液晶
・CLIE PEG-VZ90 …… 3.8型有機EL
・HMP-A1 …… 3.5型TFT液晶

【対応フォーマット】
・PSP PSP-1000 …… メモリースティック ビデオフォーマット（動画）、JPEG（静止画）、ATRAC3plus、ATRAC3、MP3、PCM（音声）
・CLIE PEG-VZ90 …… CLIE MP4形式、MPEG1、QuickTime（動画）、JPEG（静止画）、ATRAC3、MP3（音声）
・HMP-A1 …… MPEG1/2/4（動画）、JPEG（静止画）、MP3、WAV（音声）

【価格】
・PSP PSP-1000 …… 2万792円
・CLIE PEG-VZ90 …… 9万4290円
・HMP-A1 …… 4万9800円

「CLIE PEG-VZ90」はPDAということもあってベースとなる価格が高めなのは仕方がないなりが、液晶よりも美しい発色の有機ELを搭載していることや、対応フォーマットの多さは魅力的なりよね。「HMP-A1」は純粋な携帯AVプレーヤーながら、HDDを搭載している分、価格は若干高め。価格面だけでいえば「PSP」よりもかなり割高な感じがするなりが、HDDを20GB搭載しているのは大きな魅力なり。もちろん、「PSP」はゲームもできるのが魅力的。三者三様に魅力があるなりねぇ。

では、全体的な使い勝手はどうなのかという核心に迫った記事の内容を見ていくと。

「発色はPSPが自然。CLIE PEG-VZ90は鮮明で美しい。HMP-A1は他2機種と比べると、映像が白っぽい印象を受ける」
「少し斜めから見て視野角のテストをしたが、これはCLIE PEG-VZ90の圧勝だった。PSPも十分な視野角を持つが比べた相手が悪かったという印象だ」
「もっとも操作しやすかったのがPSPだ。HDD&DVDレコーダーのPSXと同じメディアクロスバーによるメニュー表示と、十字キーと○、△などのボタンは直感的に操作できた」
「価格も含めてトータルに考えれば、PSPの圧勝だろう」

結果としては、コストパフォーマンスに優れ、操作性も抜群の「PSP」がバランスが最も良い、ということのようなり。AV機器としての性能も、決して携帯ゲーム機のオマケ的なものでは無いなりね。ちなみに、動画の画質にこだわるならMPEG2の再生に対応した「HMP-A1」、画面の美しさ、視野角にこだわるなら「CLIE PEG-VZ90」が抜群に良いようなので、一概にどれが良い、悪いということでは無いようなりよ。まあ利用するシーンに応じて、選択肢が3つ用意されていると考えれば良さそうなりね。

これから携帯AVプレーヤーの購入しようと検討していた人は、ぜひ参考にしてみて下さいなり。