ニンテンドーDSに音楽や動画の再生機能を搭載しなかったことで、ソニーとのゲームに対する考え方の違いをより鮮明化させた任天堂なりが、そういった機能を決して無視しているわけでは無いようで、研究・開発は着々と進められているようなりよ。コストが上昇したり、操作が複雑化することを避けるために本体の標準機能としては採用しないなりが、ほかの分野への応用の可能性を探るため、ちゃんと技術開発は進められているなりね。

そんな研究・開発の成果として、今回発表されたのがゲームボーイアドバンスSP用のMPEG-4/MP3対応ポータブルSDカードAVプレーヤー「プレイやん(仮称)」。ニンテンドーDSに主力がシフトしている中でゲームボーイアドバンスSP向けの周辺機器を投入するあたりが微妙ではあるなりが、そこはゲームボーイアドバンスSPと互換性のあるニンテンドーDS。「プレイやん」は一応ニンテンドーDSでも動作するなりよ。

「プレイやん」という不思議な名称のこの周辺機器。SDカードにパソコンからMPEG-4やMP3ファイルを転送（専用ソフトなどは不要）するだけで、ゲームボーイアドバンスSPで簡単にファイル再生ができるプレーヤーなりね。動画はSD-Video形式をサポートしているため、松下電器産業のHDD/DVDレコーダー「DIGA」シリーズでSDメモリーカードに録画した動画を再生することもできるというなり。「DIGA」を持っている人なら、いちいちエンコードする手間がないので、なかなか楽しめそう。

PSPの美しい液晶に比べたら、さすがにゲームボーイアドバンスSPでは勝負にならないなりが、それでも簡単に動画が見られるのは魅力的。SDメモリーカードも今は1GBのものが1万円を切るものが増えているので、特に画質は気にしないというのであれば、コストパフォーマンスに優れた製品になりそうなりよね。もちろんMP3プレーヤーとしても、1GBのSDメモリーカードを用意すれば、十分実用的なレベル。下手なシリコンオーディオプレーヤーを購入するよりも安上がりで良いかもしれないなり。

本体の価格は5,000円程度。来年1月中旬から任天堂のサイトで予約受付を開始し、2月から順次出荷されるようなり。当面はネット限定販売になるようなので、「プレイやん」が気になる人は予約受付開始のリリースをお見逃しなく。コ○助もデジカメ用に大容量のSDメモリカードをすでに所有しているので、ちょっと欲しいなりねぇ。ニンテンドーDSでどの程度楽しめるかも試してみたいところなり。