映画「ゴジラ」最終作に海外からオファーが殺到。

2004/12/05 23:19 Written by コ○助

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(※一部ネタバレしている場合があるので、これから観に行こうと楽しみにしている人は読まないことをオススメするなり)

シリーズ28作目にして、最後のゴジラとなる映画「ゴジラ FINAL WARS」。4日から公開され、多くのゴジラファンが劇場に足を運んでいるなりが、このゴジラ最終作を「海外で配給したい」とのオファーが殺到しているようなりよ。50年の歴史あるゴジラは世界中にファンがいる作品なので、「最終作」と銘打たれた「ゴジラ FINAL WARS」に海外からも大きな期待がかかっているのは当然のことなりが、すでにタイ、台湾、インドネシア、インド、韓国、中国と配給契約を締結、アメリカやヨーロッパの配給会社とも契約交渉中で、最終的には70か国以上での公開を目指しているというなり。

ただ、日本での「ゴジラ FINAL WARS」へのファンの反応は、相当厳しいものになっているようなりよ。Yahoo! ムービーのユーザー採点では5点満点中3.2点(12月5日現在)と可もなく、不可もなくといった感じ。でも、映画評サイトや「ゴジラ観ました!」という感想を書いているブログなどを巡ってみると、同じような理由で厳しい突っ込みがされているなりね。どのような問題点があるのかを簡単にまとめてみると。

・北村龍平監督の演出が酷い。
→「ゴジラが主役なのに、ゴジラの影が薄い」「人間ドラマが前面に押し出されているのに、登場人物に感情移入できない」

と、いった具合に、どうも北村監督の演出力を疑問視する感想が多いなりね。北村監督は「ハリウッドが認めた才能」という触れ込みで国内に紹介され、テレビや雑誌でもてはやされたなりが、最近は「スカイハイ」「あずみ」と話題作が続いたものの、いずれの作品も興行的にも、作品の評判も「微妙……」といったところ。見かけ倒しなのか、それともまだ才能を隠しているのか。「ゴジラ FINAL WARS」はその真価を問う正念場と言われた作品なりが、多くのゴジラファンにとっては厳しい評価にならざるを得ない内容だというなりよ。

参考までに、毎度辛口の批評でおなじみの「超映画批評」の「ゴジラ FINAL WARS」評を簡単に見ておくと。

「はじめに断っておくが、過去のゴジラ映画ファンや、怪獣映画にこだわりをもった方は、決して『ゴジラ FINAL WARS』を何の予備知識もなくみてはいけない」
「そもそもこれを『ゴジラ』と呼んでいいのかさえも迷うほどの凄まじい内容に、古きを知る者たちは椅子からずり落ちそうになること間違いない」
「『ゴジラ FINAL WARS』は、ゴジラと題しておきながら過去のシリーズへの遠慮など皆無で、北村流アクション一本やりの奇妙な映画だ」
「少なくとも一般人にとっては、優れたアクションの見せ場満載のこちらのほうが、従来のゴジラよりはるかに楽しめるし、面白いはずだ」

といった感じで、「ゴジラ」として観た場合には、あまりのギャップに驚いてしまうようなりが、北村監督のオリジナル作品として観れば、決して悪い内容では無いとの評価。なるほど、それならばネットで見かけるゴジラファンの北村監督への苦言が、イコール作品の評価と考えない方が良いのかもしれないなりね。どんな作品内容なのか、気になってきたじゃないなりか(笑)。

でも、海外からの配給オファーが殺到しているのは、海外のゴジラファンが楽しみにしているから。一般の映画ファンというよりは、ゴジラファンがメインターゲットになるのであれば、残念ながら「ゴジラ FINAL WARS」は世界中から酷評を受けることになる可能性もありそうなりね。海外で公開されたあと、「ゴジラ FINAL WARS」にどのような評価が下されるのか楽しみなり。

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