フライドポテト専門のファストフード店。その存在を初めて耳にしたのは、今年の7月頃のことだったなり。日経流通新聞の隅っこに小さな記事が載っていたなりよ。7月29日にオープンした「ドン・キホーテ パウ新安城店」の中に設置されたフードコートに日本初（？）のフライドポテト専門店がオープンする、と。

そのフライドポテト専門店の名前は「揚げたてポテト ポテッち 新安城の畑」。焼き肉のチェーン店、焼肉屋さかいが実験的に始めた新業態のお店だったなり。フライドポテトというと、一般的にはハンバーガー系のファストフード店で販売されているタイプのものを思い浮かべるなりが、「ポテッち」ではそれ以外の形状のフライドポテトもメニューに加えており、全部で5種類の形状のフライドポテトを楽しむことができるというなり。

誰もが抱くであろう素朴な疑問は「果たしてフライドポテトだけで商売が成り立つのか」ということ。ハンバーガー系のファストフード店ではどうしてもメインのハンバーガーの「添え物」というイメージが強いし、洋食におけるフライドポテトのポジションも「付け合わせ」の域を脱することは無いなりよね。脇役が主役に躍り出ることができるのかどうか。

聞くところによると、フライドポテトは利益率が高い（＝原価が安い）ため、コンビニやファストフード店ではかなり優秀な商材なのだとか。「ポテッち」がどの程度の規模の店舗で、どの程度の店員を雇って営業しているのかは定かでは無いなりが、人件費などのコストを極力絞っていけば、案外商売として成り立つのかもしれないなりね。また、「コロちゃんコロッケ」や「コロッケ本舗　コロまる」のようなコロッケ専門チェーンに見られる、テイクアウト専門の業態だったら、狭い土地を安く借りることもできるし、悪くないかもしれないなり。

愛知県の「ドン・キホーテ パウ新安城店」に続く2号店は11月24日に東京・原宿の竹下通りにオープンすることがすでに決定しているようなりよ。焼肉屋さかいとしては、BSE問題以降の業績が悪化しており、経営の多角化を急務としているため、今後は「ポテッち」の展開に注力しているようなり。そう遠くない将来、あちこちに「ポテッち」が出来る日が来るかもしれないなりね。コ○助も一度くらいは、どんなものか試してみたいものなり。