ロッテのイ・スンヨプ内野手、今季の不振を振り返る。

2004/11/19 08:40 Written by コ○助

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イ・スンヨプ選手が王貞治氏の持つシーズン55号本塁打を抜いて「アジア新記録」となる56号本塁打を放ち、韓国の国民的プロ野球選手となったのは昨年のこと。日本を踏み台にしてメジャーリーグへ。そんな希望を抱きながらロッテに鳴り物入りで入団したものの、オープン戦から不振が続き、一時は屈辱の2軍落ちも経験したなりよね。今季の成績は100試合に出場、打率.240、14本塁打、50打点。「アジアの大砲」と呼ぶには、あまりに寂しい数字だったなり。

朝鮮日報や東亜日報などの韓国一般紙では、今年イ・スンヨプ選手が苦しんだのは「変化球の対応に苦しんだから」「日本の野球が想像以上に緻密な分析をしてきたから」という論調をよく見かけるなりよ。国が違えば野球のスタイルが違うので一年目から適応することが難しいのは、たとえメジャーから来た選手だとしても同じこと。でも、どうも過去の韓国人打者(中日のリ・ジョンボム外野手など)を見ても、韓国プロ野球と日本のプロ野球ではレベルがちょっと違うのかなぁ、という印象を受けるなり。日本で成績を残せなかった外国人選手が韓国に渡って好成績を残している例も多いなりからね。

そういう意味では、韓国プロ野球のレベルを証明するためにも、イ・スンヨプ選手が来年活躍できるかどうかは大きなポイントになりそうなりよね。イ・スンヨプ選手が来年も今年と同じような成績だとしたら「イ・スンヨプほどの選手でも日本では通用しない」という評価になって、今後しばらくは韓国から打者を獲得しようという球団は現れなくなるかもしれないなり。また、王貞治氏の記録を抜いて打ち立てた「アジア新記録」にどれほどの意味があるのか、という話にもなってくるなりよね。

イ・スンヨプ選手自身も当然、このまま終わるとは思っていないようで、来年に賭ける想いを語っているなりね。

「足りないものが多すぎた。自分よりも野球のうまい選手はたくさんいた」
「(今季は)野球選手の姿ではなかった。野球のスタイルが全く違った。三振を意識して当てることに躍起になっていた」
「来年は違う年になるはずだ」
「(メジャーは)わからない。全ては来季に実績を挙げてから考えたい」

個人的にはバレンタイン監督率いるロッテの看板選手として、イ・スンヨプ選手には頑張って欲しいと思っているなりよ。イ・スンヨプ選手は自分でも力が足りなかったと謙虚な姿勢を見せているので、きっと来季のキャンプなどではコーチ陣からのアドバイスも受け入れて打撃改造に取り組んでいくはず。開幕の頃には、日本の野球に適応した新しいイ・スンヨプ選手が見られるかもしれないなりね。楽しみなり。

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