「経営拡大に弾み」楽天の三木谷浩史社長インタビュー。

2004/11/15 19:27 Written by コ○助

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プロ野球への参入が決定して以来、方々で三木谷社長のインタビュー記事は見かけるなりが、15日付けの日経流通新聞にロングインタビューが出ていたのでご紹介を。参入前から「赤字を覚悟で臨むべし」と言われ続けているプロ野球経営への取り組みと、参入が与える本体への影響について語っているなりね。まあこれまでの数々のインタビューのまとめ的なものなので目新しさは無いなりが、一応見ておくことにするなり。

「(楽天イーグルスの)広告の獲得は簡単ではないが、既に引き合いもあります」
「プレーオフ進出を目指すと言っていますが、めちゃくちゃ本気です」
「(本拠地の宮城県以外に)東北の他県で試合をする方針です。各県で最低2試合はやるといった感じでしょう」
「読みにくいのはチケットの売り上げです。観戦チケット収入やスポンサー収入は見通しやすいのですが、テレビ放映権収入が見通しにくいからです」
「黒字化は最も早くて二年目とみていますが、五年目までのどの時期にできるかは正直やってみないと分からないですね」
「(ブロードバンドでの試合中継で)狙っているのはテレビの補完的な側面」

よくブロードバンドでの試合中継を行い、これを最大のウリにしていくという趣旨の話をしているなりが、すでに同様のネット中継を行っている西武や阪神は、事業の柱になるほどの収益を上げていないのが現状なりよ。

これは単に試合の映像を流しているだけだから、という点は否めないなりが、仮に三木谷社長が唱える「試合後のロッカールームの様子」「監督インタビュー」といった映像を流したところで、劇的に西武や阪神よりも収益が上がるかどうかは微妙な気がするなり。要はパソコンで映像を、お金を払って見るという文化が、まだまだ未成熟なりからね。いずれそれがスタンダードな時代になるのが流れとはいえ、向こう何年かは苦戦するだろうなぁ、とコ○助は読んでいるなりが、どうなりか。

当初から観客動員や売り上げの予測では強気の数字を出していた楽天なりが、実際には「本当にこんなにできるのかいな」と疑問視する声が多いのも事実なりよね。来年は楽天自体に目新しさもあるし、セ・パ交流試合もスタートするのでこれまでのパ・リーグの各球団と同程度の売り上げということは無いと思うなりが、2年目、3年目に続けて売り上げを計上していけるかどうかは、しばらく楽観できないように思うなり。

まあ楽天だけでなく、ソフトバンクの参入もほぼ決定したことだし、新しい発想を持った企業が、単に自分の球団だけでなくパ・リーグ全体に地殻変動を起こして、その動きが上手い方向に向かっていくことを願うばかりなりね。2005年は、再出発するパ・リーグにとって良い年になりますように。

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