「失明した」と保険金をだまし取った男性、起訴。

2004/11/11 23:04 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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アメリカでのお話。

右目を旅行中に傷つけて失明したと、保険金を受け取ったブライアン・ケイレン氏、48歳。なんとその後の調査で、おなじ目に対する保険金を4回も騙し取っていたことが判明。この度詐欺の容疑で書類送検されました。

ケイレン氏のこれまでの「失明」経歴は次の通りです。

・1985年、クルーズ船でバケーションを楽しんでいた時に事故で右目の視力を失う。

・1992年、クルーズ船に設置されていた望遠鏡の保護用のフィルターが落下、太陽光線で目が焼けて「失明」。保険金で75,000ドル(日本円で約770万円)受け取る。

・1997年、またクルーズでの旅行中シャンパンのボトルが破裂して、破片で右目を失明。1,000,000ドルを保険会社から受け取る。

・2002年、またまたクルーズ船に乗っていたところ、フリスビーが飛んできて右目を負傷、見えなくなる。保険会社に$500,000ドル分の請求をする。

で、やっとこの最後の「事件」で保険会社側も怪しいと思ったらしく、そうさした結果、過去の3回の失明事件が発覚したのだとか。なんでもこのケイレン氏がだまし続けた企業は、保険金請求に医者の診断書などが必要なかったそうで。そりゃ結構いい加減なリスク管理じゃないかと(笑)。

なにはともあれ、日本円にして1億円以上を騙し取ったケイレン氏に対して警察側は捜査を続けると共に、なぜ保険会社側もそんなずさんな処理をしていたのか、を調べることにしているそうです。

ちなみに今回の保険金詐欺は、裁判で有罪になると懲役15年だそうです。やっぱり人間まっとうに生きていかないと(笑)。

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