250,000,000ドル（260億円）相当の財産分配権利を売ります。ただし、実際に受け取れるかどうかはカケです。

そんな｢世にも珍しいカタチ｣の投資チャンスを売り出したのは、ダイアナ･ビリネーリさん。アメリカにお住みの彼女、実は20年程前までサウジアラビアの王族と血縁関係にある大金持ち、シーク･モハメッド･アル･ファシー氏の元妻でした。2人はすでに離婚をしているのですが、問題はその離婚時に裁判所が決定したはずの財産分与が、未だ解決していないということ。

アル･ファシー氏の全財産を夫婦間できっちり半分ずつ分配する事。これが取り決めでした。しかし20年経った今も、ビリネーリさんはその約束の260億円を受け取っていません。なぜならアル･ファシー氏はすでに他界しており、生前に財産の名義を親戚に譲渡してしまっていたから。しかも、財産を譲渡された当の親戚（サウジアラビアの国王や王子含む）は、

｢そんな財産元から無いよーん｣

としらばっくれモード。

困ったビリネーリさんとその弁護士、こうなったら他者にこの権利を売っていくばかの報酬（と言ってもそれだけでかなりの金額だと想像出来ますわよ、奥さん）を得ようと、今回の｢権利売り出し｣を計画したのだそうです。まあしかるべき情報収集力や行動力のある人なら、上手く財産のありかを突き止められるかもしれませんってことで。

ところで巨額の財産の内訳ですが、ジェット型飛行機が2機、高級車36台、馬26頭、私設動物園、スペインやロンドンにあるお屋敷などなど……。お金持ちって、どうしてこう贅沢なのさ(汗)。

この財産分与権利、まだ買い手は見付かっていないそうですが、もしかしたら一攫千金のチャンスとばかり、投資のチャンレンジャーが名乗りを挙げるかも。