タイロン・ウッズ内野手争奪戦は中日が優勢ムード。

2004/11/08 06:55 Written by コ○助

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具体的な進捗は無いものの、連日さまざまな憶測が飛び交っているタイロン・ウッズ内野手争奪戦なりが、ウッズ選手の代理人を務めるクリス・ファンタ氏によると、現在のところ調査を含めて獲得の打診が来ているのは日本4球団とメジャー3球団の計7球団。日本の4球団は再三名前の出ている中日と阪神、それに巨人と楽天のようなりが、巨人はすでに獲得を否定しており、楽天は条件が高騰していることから敢えなく撤退しているなりね。また、メジャーの3球団はいずれも日本の球団からの提示よりも低い条件だと予想されることから、実質的にはやはり阪神と中日の一騎打ちということになるなり。

中日が提示している条件は2年10億円と言われており、クリス・ファンタ氏もこの条件を最低ラインに設定、中日と阪神との間で年俸が釣り上がることに期待しているようなり。なんでも、この金額の根拠は巨人のタフィ・ローズ外野手の年間500万ドル(約5億3,000万円)という契約のようで、ウッズ選手はローズ選手に劣っていないという自信が年俸高騰に繋がっているようなりよ。そうは言っても、日本で9シーズンを過ごし、通算300本以上の本塁打を放っているローズ選手と、まだ日本では実働2シーズンのウッズ選手では積み上げて来たものが違い過ぎる気が……。

常識的に考えて、いかに実績ある外国人選手といえども、一人の選手に5億円以上の年俸を払うのは払い過ぎだと思うなりよ。年俸の高騰が球団経営を逼迫させ、現在の球界再編の流れを作っていることを考えれば、安易に年俸を釣り上げるべきでは無いと思うなりね。今は中日や阪神は経営的には苦しくなくとも、いずれ違ったかたちでしっぺ返しが来るはず。なので、ここまで条件が高騰してきたのなら、もう争奪戦からスパッと下りたほうが賢明だと思うなりよ。別に半分の金額でも活躍する選手はいるだろうし、ウッズ選手だって5億円以上払ったところで環境が変わって活躍できる保証は無いわけだし。

ただ、当初は「いくらでも札束を積む」という姿勢だった阪神も、さすがに弱気にはなってきているようで、獲得に失敗した場合も想定し始めているようなりよ。そのターゲットとして狙っているのが、以前も名前が挙がったことがある広島のアンディ・シーツ内野手。広島との契約延長交渉が難航しているといわれているシーツ選手なりが、今季年俸が1億4,200円なので、仮に倍額出しても3億円弱。過去2年の成績を見ると、阪神が解雇したジョージ・アリアス内野手以上、ウッズ選手未満といった感じで、年俸と成績のバランスが良い選手と言えるなり。もちろん、広島ファンにとっては面白くない話ではあるなりが……。

中日はウッズ選手を獲得した場合にはアレックス・オチョア外野手を解雇する可能性があるし、ほかにもダイエーとの契約交渉が難航しているフリオ・ズレータ内野手、すでに解雇されたペドロ・バルデス外野手など、日本で実績のある複数の外国人選手が移籍市場に流れる可能性があるので、ウッズ選手に固執することなく、そこは柔軟に考えて対応して欲しいものなり。

☆タイロン・ウッズ内野手の成績
2003年 136試合、打率.273、40本塁打、87打点
2004年 130試合、打率.298、45本塁打、103打点

☆アンディ・シーツ内野手の成績
2003年 136試合、打率.313、25本塁打、75打点
2004年 134試合、打率.284、23本塁打、85打点

☆フリオ・ズレータ内野手の成績
2003年 67試合、打率.266、13本塁打、43打点
2004年 130試合、打率.284、37本塁打、100打点

☆ペドロ・バルデス外野手
2001年 137試合、打率.310、21本塁打、81打点
2002年 121試合、打率.303、21本塁打、76打点
2003年 124試合、打率.311、26本塁打、104打点
2004年 115試合、打率.279、18本塁打、74打点

☆アレックス・オチョア外野手の成績
2003年 137試合、打率.294、21本塁打、65打点
2004年 138試合、打率.294、21本塁打、89打点

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