月間入園者数日本一となった旭川市旭山動物園の園長インタビュー。

2004/10/25 15:50 Written by コ○助

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長年、日本で最も人気のある動物園は東京・上野の「恩賜上野動物園」だったなり。その立地の良さやパンダなどの人気動物がズラリと揃っていることのほか、種の保存や自然保護の観点から進められている「ズーストック計画」のもとに、アイアイなどの希少動物がたくさん集められていることも魅力として挙げられるなりよね。

コ○助も上野動物園は好きで大人になった今でもよく足を運ぶなりが、120年以上の歴史ある動物園にも関わらず、小綺麗に清掃が行き届き、決して古臭さを感じさせない魅力的な動物園だなぁ、といつも感心させられるなりよ。まあズーラシアのような大きく、新しい動物園のような刺激は無いなりが、のんびりした気分で回れる動物園として、上野動物園は好きな動物園のトップにいつも君臨しているなりね。きっと、そういう人が多いからこそ、これまでずっと入園者数日本一を続けて来たのだと思うなり。

そんな上野動物園なので、入園者数の連続日本一を止める動物園なんて未来永劫出てこないかと思ったなりが、今年の夏に突如として入園者数トップに躍り出たのが北海道旭川市の旭山動物園。立地も決して良いとは言えない旭山動物園の入園者数が上野動物園を抜いたことは大きなニュースとなり、7月、8月あたりはいろいろな媒体で旭山動物園の名前を目にすることになったなりが、そんな旭山動物園の小菅正夫園長が朝日新聞のインタビューに答えているなりよ。

「(今年の入園者数は122万人を超えたが)85万人を見込んで予算を組んだので、入園券もパンフレットも足りない。うれしい悲鳴です」
「(7月と8月は)上野が猛暑の夏ばてで苦しんでいた時ですからね。やはり上野の日本一は変わらないと思います」
「基本は、動物が退屈しないよう工夫するエンリッチメント(飼育環境の改善)と、動物の特徴的な行動を見せる『行動展示』です」
「『可愛い』ではなく『すごい』と言われるような動物本来の姿を伝える展示を目指しています」
「繁殖も研究も教育も、やって当たり前。自慢にはなりません。一番大切なのは、やはり展示です」
「長年の友人である小宮・上野動物園長をはじめ、同世代の仲間が園長になる時期が来ました。彼らとは共有している部分も多い。動物園は、変わると思います」

全国的には動物園は苦戦を強いられ、閉園が相次ぐ厳しい状況なりが、旭山動物園もそういった時期や身売り話を乗り越え、独自の展示方法がウケて人気施設へと生まれ変わったなりね。きっと旭山動物園の成功に刺激を受けた各地の動物園も新しい展示方法などの研究を始めているだろうし、今後は第二の、第三の旭山動物園が生まれてくることになるかもしれないなり。そうやって、動物園という存在が再び注目を集め、活性化していくことになると良いなりねぇ。

小菅園長は「もし巨象のような上野が全力を出したら、旭山はとてもかなわない」といたって謙虚なりが、これからも上野動物園の良きライバルとして、入園者数をどんどん伸ばしていけると良いなりね。そして巨象を目覚めさせた時に、どういった変化が起こるのかが楽しみなり。

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