新生DDIポケットの執行役員、喜久川政樹インタビュー。

2004/10/22 09:26 Written by コ○助

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10月14日に、来年2月から「株式会社ウィルコム」に変更することが発表されたDDIポケット。これは今年6月に米投資会社のカーライル・グループと京セラに買収されたことに伴う予定通りの社名変更なりが、長年親しんできた社名が変わってしまうのはユーザーの一人として、かつてDDIポケットに籍を置いていた者の一人としてやはり寂しいものがあるなりよ。まあ今回の社名変更には、これまでKDDIグループの中では実行できなかったようなことにチャレンジしていこうという強い意思が込められているようなので、前進するための第一歩だと思って好意的に受け止めるべきなりよね。きっと、これまで以上に魅力的なサービスを提供してくれるはずなり。

新たな出発まであと4か月を切ったDDIポケットなりが、10月14日に社名変更と共に発表された今後の事業計画を簡単にまとめると次のとおりなり。

・PHSが低電磁波であることを積極的にアピールしていく方針(KDDIグループ内ではアピールしづらかった)。
・基地局を改修し、1チャネルあたり32kbpsだったものを32/64kbpsに高速化。
・今年度中に、新たな圧縮技術の導入と32kbpsのチャネル×8本を束ねる(=256kbps)ことで、体感速度1Mbps以上の新データ通信サービスを開始。
・将来的には64kbps×8チャネルの高速パックの提供も予定。
・音声端末は、AirH"PHONEに注力。
・安心だフォンも引き続き投入。
・「H"」のブランド名はリニューアルを予定。

これを踏まえた上で、インプレスに掲載されている、新生DDIポケット執行役員の喜久川政樹氏が今後の事業展開などについて語ったインタビュー記事を見ていくと。

「(新社名の社内公募は)外部のコンサルにも入ってもらったのですが、社員自らの新たな会社への参画意識を高めてもらうためにも、公募をやったほうがいいと考えました」
「これまでは、我々がやりたいと思ってもKDDIグループ戦略の中では実現できない部分がありました。たとえば高速化をもっとドラスティックにやるとか」
「PHSとGSMデュアル端末を出してビジネスに見合えば提供したいです」
「(今年度の音声端末は)多少マイナーチェンジしたモデルや目新しいものも投入します」
「フルブラウザを搭載したAirH"PHONEで128kbpsにスピードアップしたものも来年度に発表したいと思っています」
「通信速度が倍になったからといって、利用料を倍にするようなことはしません。やはりリーズナブルである必要があります」

なかなか注目すべき発言が見られるなりが、やはり最大の関心事項は来年度に投入されるという「フルブラウザを搭載したAirH"PHONEで128kbpsにスピードアップしたもの」なりか。現在人気を集めている京セラ製の「AH-K3001V」は32kbpsなので、ブロードバンドに慣れてしまったユーザーからはパソコン用のサイトを見る際に「遅くてイライラする」なんて声も聞かれるなりよね。なので、フルブラウザの魅力をさらに引き出すためにも、128kbpsへのスピードアップには期待が高まるところ。まあ128kbpsでも、ブロードバンド慣れしたユーザーは遅いと感じるとは思うなりが(笑)。でも、ダイヤルアップの頃からインターネットをやっている人にしてみれば、なんと有り難い時代になったのかと感動されること間違いなしなり。

しかし、「フルブラウザを搭載したAirH"PHONEで128kbpsにスピードアップしたもの」も気になるなりが、今年度中に投入すると明言している「目新しいもの」も気になるところ。う〜む、コ○助はいったいどのタイミングで機種変更すれば良いのやら。しばらく悩む日が続きそうなり。

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