シャーリーズ・セロン、新作についてインタビュー。

2004/10/17 12:31 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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シャーリーズ・セロンの名前を初めて聞いたのは、今年はじめのアカデミー賞が近くなった頃だったです。その頃まではぜんぜん知らなかったんですが、映画「モンスター」で鬼気迫る連続殺人犯を演じてからは、もうすっかりハリウッドの顔。

ところでてっきり最近になってデビューしたのかと思いきや、彼女の初出演作は1994年に公開された「CHILDREN OF THE CORN III」と言う作品。もう10年のキャリアがあるんですね。ちなみに彼女の経歴と出演作品を軽く紹介すると…

●経歴
・1975年、南アフリカの農場で生まれる。父はフランス系で母親はドイツ系の、ヨーロピアンな家庭だったらしい。
・6歳からバレエを始める。
・バレエダンサーの夢を実現するために、ニューヨークに移住。
・14歳からモデル業を始め、16歳でパリやミラノのファッションショーにも参加。
・18歳の時、足の怪我でバレエを断念。今度は女優を目指してハリウッドへ。

●主な出演作
・1997年、「ディアボロス」(キアノ・リーブス)と共演
・1998年、「セレブリティ」(モデル役で、昔とった杵柄か…)
・1999年、「サイダーハウス ルール」(トビー・マグワイヤと共演)
・2000年、「バガー・ヴァンスの伝説」(ウィル・スミス、マット・デイモンらと共演)
・2002年、「ミニミニ大作戦」(原題は The Italian Job)
・2003年、「モンスター」(アカデミー主演女優賞受賞)
・2004年、「トリコロールに燃えて」(日本では10月30日から公開)

「セロン」(こちらでは「テロン」と発音している)は、珍しい名前だと思っていたけど、なるほどフランス系のお名前でしょうか。しかし、凄い美貌だと思っていたけどバレエで鍛えた体だったのね…。しかもモデルで活躍もしていたとは。マルチな女性だこと。それにしても、その美しいプロポーションを思いっきり太らせ(13キロ太ったらしい、役作りで…)挑んだ「モンスター」、気合入ってますなぁ。

ちなみに彼女の役は男性を次々に殺して行く売春婦でしたが、彼女の実の母親も父親を射殺した過去があるそうな…。これはシャーリーズが15歳の時の事で、その後母親は無罪になったそうですが。そんな複雑な環境で育って、こんなヘビーな役柄は精神的にタフじゃないと演じきれないような気がします。

しかしさらに驚いたことに「モンスター」の撮影が済んだ、たった9日目にクランクインした最新映画「トリコロールに燃えて」では、ちゃんと元の体系に戻っているあたり…。どうやって落としたんだろう、13キロ…?

この「トリコロール…」は戦乱のパリを舞台にシャーリーズ・セロン演ずるギルダの半生を描いたロマンス映画。スチュアート・タウンゼントやペネローペ・クルスが共演者だそうです。「モンスター」からは一転、上流階級のイギリス女性という役柄はずいぶんまた飛躍したなぁと言う印象ですが、彼女自身は

「どちらの役も、内なる葛藤に苦しみ、傷つきながらも、生きるために最もつらい道を選択せざるを得なかったという点で共通」

していると語っています。しかし演技はまったく新しいものに仕上がっているとの事なので、なんだか楽しみです。

スタイルがまた抜群に戻ったシャーリーズと、その彼女の新しいキャラクターを堪能したい方は、是非この「トリコロール…」ご覧になってはいかがでしょうか。

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