FOMA、WINで使えるフルブラウザ「jigブラウザ」の秘密。

2004/10/08 10:12 Written by コ○助

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今冬発売となるauのフルブラウザ搭載端末が「ダブル定額」には対応しないことが発表されたため、auユーザーからの注目度が俄然上がってきたJavaアプリの「jigブラウザ」。auがなぜ「定額制+フルブラウザ」の組み合わせを避けたのかについては公にはされていないなりが、急激なトラフィックの増加や、ビジネスモデルが変わってしまうコンテンツプロバイダへの配慮など、単純に「便利だから導入」という流れにはもっていけない事情があるという見方が強くなっているなりね。キャリア主導での「定額制+フルブラウザ」の実現に時間がかかりそうならば、サードパーティに期待するのは当然。それが「jigブラウザ」というわけなり。

「jigブラウザ」はjig.jpが10月1日にリリースしたダウンロードして利用するJavaを使ったフルブラウザ。DDIポケットの京セラ製端末「AH-K3001V」に搭載されたOpera同様、パソコン用のホームページがそのまま閲覧できるのが特徴なり。FOMA 900iシリーズとauの1X WINシリーズに対応しており、価格は月額1,050円、または年間契約6,090円。

この価格は「高い」という声もチラホラ耳にするなりが、現在携帯電話のサブとして「AH-K3001V」を持ち歩いているような人にとってみれば、かなりリーズナブルなお値段。年間契約してしまえば、月額500円でフルブラウザ環境が手に入るのは嬉しいなりよね。ただ、現時点では対応機種が限られており、FOMA 900iシリーズと、auの「W11H」「W11K」「A5403CA」「A5406CA」「A5407CA」でのみ利用できるなり。FOMAは良いとして、auの端末はもう少し対応端末が増えるとグッと魅力が増してくるなりねぇ。

そんな「jigブラウザ」のコンセプトや狙いなどについて、開発者の福野泰介氏(jig.jp社長)に対するインタビュー記事がITmediaに掲載されているなり。

「外出して、携帯で調べ物をしたくても出てこないというもどかしい状況があるので、それを改善したい。検索できる情報ページが見られることを一番に置いた」
「Operaとjigブラウザの大きな違いは、アプリとサーバのシステムを合わせて初めてブラウザとして機能するところにある」
「現在は、HTML4.0にほぼ準拠している。CSSは、色情報と背景色情報のみに対応」
「JavaScriptは、ごくごく簡単なスクリプト(「戻る」「進む」「リロード」のみ)だけに対応していて、完全対応は考えていない」
「実は、一番要望が多いのはBREWだが、“1日にダウンロードできる容量が3Mバイト”という壁がある。また(KDDIに)企画が通るかどうか分からないのが課題だ。ボーダフォンは、ブラウザアプリが禁止されている」
「通信速度も速いし、サクサク動くのはWIN端末だ」
「通信をするので、ドラクエなどよりも電池は持たない」

リリースされたばかりなのでまだまだ改良の余地は有りそうなりが、間違いなく日に日にフルブラウザへのニーズは高まっているだけに、「jigブラウザ」には大きな期待がかかるところ。もちろん、ほかのソフトメーカーが参入し、フルブラウザを取り巻く環境が活性化していくと良いなりね。

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