「ジュンク堂書店」、その名前の由来は?

2004/10/05 08:01 Written by コ○助

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1997年、東京・池袋に「ジュンク堂書店」が進出してきた時の驚きは、今も忘れ得ないものがあるなり。当時、池袋東口の書店といえば、西武百貨店やサンシャイン60そばにある「リブロ」が代表格。駅から直結の利便性の高さと、1,068坪という広大な売り場面積には圧倒されたものなりね。コ○助も電車通学の乗換駅が池袋だったこともあって、小学校の頃から「リブロ」愛好家だったなりが、地元の書店とは全く違う品揃えの書店に目をキラキラと輝かせていたなりよ。毎日のように、足繁く通ったものなり。

そんな「池袋東口の書店=リブロ」という独占的なイメージをガラリと変え、2強時代を到来させたのが、大型書店「ジュンク堂書店」の進出。今でこそイスが設置してあって、自由に、ゆっくり本を読むことができる書店は珍しくなくなったなりが、当時は「ジュンク堂書店」の「イスがある」という衝撃は、計り知れないものがあったなり。ちょうど1997年当時は池袋でアルバイトをしていたこともあって、これもまたよく通ったなりよ。書店で、立ち読みならぬ座り読みを、店員の目を気にすることなく何時間でもすることができるのは感動モノだったなりね。まあそんなコ○助のような客は「嫌な客」には違いないなりが(笑)。でもほんと、お世話になったものなり。

それにしても「ジュンク堂書店」って変な名前なりよね。コ○助も池袋本店が開店当初からずっと「どういう意味なんだろう」と思っていたなりが、この名前の由来に関する記事がアサヒコムに掲載されていたなりよ。それによると、次のような由来があるというなり。

「63年に神戸で創業。76年に跡を継いだ工藤恭孝(やすたか)社長が大型書店を開くのを機に、社名変更を考えた。社長を含む7人の準備室メンバーは考えつくだけの膨大な案を持ち寄り5,6件に絞った。ところが、残ったのは『サンブックセンター』『三宮ブックス』『神戸ブックセンター』などと、当たり前で面白みのない名前ばかり。『また考えるのもしんどい』という社長の一言で落選案を洗い直してみたら、『ジュンクドウ書店』という珍妙な名前があった」

なるほど、確かに「○○ブック△△」といったネーミングは、あまりにも当たり前すぎてインパクトが無いなり。

「ジュンクドウ書店」とは、当時、病床にいた創業者の工藤淳さんの姓と名をひっくり返したもの。「クドウジュン→ジュンクドウ」。これを少し改良して、現在の「ジュンク堂書店」に行き着いたというなり。サントリー(鳥井信一郎氏→トリイ→トリー)、ブリジストン(石橋正二郎氏→ブリッジストーン→ブリジストン)、ホンダ(本田宗一郎)など、創業者の名前をもじってorそのまま企業名にしているところはいくつもあるなりが、「ジュンク堂書店」もその一つだったなりね。

ノドに詰まった小骨が取れたように、ちょっとスッキリしたなり。良かった良かった。

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